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ss190718奥様は魔女と十字路に棲む悪魔

ss190718奥様は魔女と十字路に棲む悪魔

「おい、大変だ」
俺は家に帰るなりリビングに駆けこみ
奥様に向って叫んだ。
「あら、あなたお帰り。どうしたの慌てて」
そう言いながらコップに水を注いで
俺に差し出す。
俺はそれをごくごくと飲み干すと、
「いや、そこの十字路を歩いていたら
地面から手が出て掴まれたんだ。
幽霊かもしれん」
「幽霊?ああそれもしかして・・・」
そう言いながら奥様は蠅たたきを持って
玄関に向かう。
「どこへ行くんだ?」
「そこの十字路よ。私魔女だから
その関係かもしれない」
そう、奥様は魔女なのだ。
俺も後をついていく。
そして十字路。
誰もいないのを確認して
奥様は十字路のある一点を
パシリと蠅たたきで叩く。
すると、地面から何かが蠅たたきに
くっついてでてきた。
それは黒いコウモリのような
羽根の生えた猫の様な生き物だった。
「悪魔よ。私の魔力に誘われて
人間界に来てしまったのねぇ」
奥様がのんびり言う。
そして、空中に魔界への時空間を開いて
その悪魔をほおり込む。
「『悪魔いらず』をまかないといけないわねぇ」
そう言いながら奥様は家へと向かう。
「何か黒いG退治みたいだな」
「あんな小物でおたおたする魔女はいないわよ」
奥様が頼もしい魔女でよかったと
思った俺だった。

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テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

ss190715奥様は魔女とたんぽぽ

ss190715奥様は魔女とたんぽぽ

「そう言えばたんぽぽって
今頃どうなっているのかな」
俺が夕食の時ぽつりと言うと、
奥様が
「何故たんぽぽ?しかもこの時期に?」
と切り返す。
「いや、別に意味はないんだけれど
ふと、三月にはあんなに
黄色い花を咲かせていたのに、
あの特徴的なギザギザな葉っぱも
影も形も無いだろ?
だからどうなってんのかなぁと
素朴な疑問」
「うーん。スマホで検索してみたら?」
「あはは、そこまで興味無いよ。
あるだろ、そういう疑問。
何の気なしに思い付く疑問」
「ふーん。そうだ!
ちょっと待ってね」
そう言って奥様は2階の自分の部屋に行く。
そしてしばらくして降りてくると、
「じゃーん」
と言った。
「?白いワンピース着てどうしたの?」
俺が疑問をぶつけると、
「これは魔法のワンピースで、
呪文を唱えるとかざした写真の内容を
ワンピースに反映させる事ができるの」
そう、奥様は魔女なのだ。
「へぇ。じゃぁ、たんぽぽも反映できる?」
「うん、もちろん。スマホ貸して」
そう言って奥様はスマホでたんぽぽの
画像を出すと、
呪文を唱えた。
「え?ワンピースからたんぽぽが生えた?」
奥様の着たワンピース一面に
本物のタンポポが生えているのだ。
「うふふ、すごいでしょう」
奥様がくるりと回る。
「ああ、すごいなぁ。でもそれ
人間界では着れないのが残念だな」
「あはは、たんぽぽ柄は今の時期も
着れないわよぉ」
それもそうだなと納得する俺がいた。

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ジャンル : 小説・文学

ss190714奥様は魔女と背中

ss190714奥様は魔女と背中

「ふぅ、いい風呂だった~♪」
家に帰ってひと風呂浴びて
俺は最高に気持ちいい!
「あら、あなた上着ないの?」
「うん、もう少し乾いてから
着ようかと思って。
そろそろ暑くなっているからな」
「うふふ、冷房の効いた部屋で
言うセリフじゃないと思うけど。
あら、あなたって結構筋肉質ね」
「え?そうかな。
まぁ、暴飲暴食しないし
通勤で結構鍛えられているのかもな」
「ねぇねぇ、背中に文字書いていい?」
「ええ、なんだよぉ。まぁいいけどさ❤」
そう言ってリビングのい草マットの上に
あぐらをかく。
そして奥様が後ろに回って
「あはは、なんかくすぐったいぞぉ。
きょうのごはんは鮭って書いた?」
「あったりぃ。じゃぁこれは?」
「おいおい、魔法をつかっているだろ
なんかあったかいぞ」
そう、奥様は魔女なのだ。
「うふふ、だってこのメッセージは
あったかいんだもん。さ、当てて?」
「うーん。なんか書いた後が残って
感じられるけれど、
あいらぶゆー、かな?」
「あったりぃ。
ちなみにこの文字明日まで
背中に残るから❤」
「おいおい、明日出勤だよ。
ま、服を脱がないからいいか」
こうして夫婦のいちゃいちゃ時間を
堪能した俺達だった。

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ss190712奥様は魔女と令和ってどうよ

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ss190712奥様は魔女と令和ってどうよ

「ただいま~・・・てどうしたの」
俺が家に帰ると食卓で奥様が
何か指折り数えている。
「あ、あなた。お帰りなさい。
すぐご飯にするからお風呂入ってきて」
「ん?ああ、電車で移動すると
やっぱり人いきれがすごいから
さっぱりしたいよな。
ちょっと入ってくるよ」
こうして風呂に向った俺。
風呂から出ると食卓に
ご飯が並んでいる。
「お、今日はカレーか。
しかもビールだぁ。嬉しいな」
「ふふ、一日働いてきているもんね。
たまには発泡酒じゃなくてもいいでしょ」
「うんうん、こういうの大歓迎。
で、さっき何指折り数えていたんだ?」
「ああ、あれ。大したことじゃないんだけれど、
元号が変わって、令和になったでしょ。
明治、大正、昭和、平成で令和。
元号が変わるたびに年数が変わるから
大変といえば大変よね」
「そうは言うけれど、元号って日本しか
使ってないんだぞ。
もう二千年近く使っているんだから
このまま続けばいいと思うけどな。
それにビューティフルハーモニーって
英訳なかなかいいと思うぞ」
「そうよねぇ。カタールだかドバイでも
お祝いしてくれたって言うし、
古い物も大事にする精神は大切よね。
それで、ね。今日実はクッキー焼いたの」
そう言って奥様が出したのは
お皿一杯のハートの形をしたクッキーに
『令和』と書かれていた。
「随分大きなクッキー焼いたな」
「そうなのぉ。明日日本にくる魔女友達に配ろうと思って。
このクッキーを分裂させて
令和を今さらながらお祝いしようと思うのよ」
そう、奥様は魔女なのだ。
「いいんじゃないか。日本の伝統を感じてもらうのに
丁度いいと思うよ」
こうしてこの後、クッキーを一枚一枚ラッピングする
俺達がいるのだった。

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ss190710奥様は魔女と指輪

ss190710奥様は魔女と指輪

「ねぇ、あなたジュエリーショップをみていかない?」
「うん?ああいいよ」
デパートでウィンドウショッピングをしていた
俺と奥様。
突然の奥様の言葉にちょっとびっくりして
俺は承諾した。
「うわぁ、懐かしい。この指輪、婚約指輪にそっくり」
「婚約指輪か・・・」
俺は当時の事を思い出す。
奥様と知り合って結婚を意識して。
奥様の気持ちもそれとなく確認して。
それなのに婚約指輪を買っていて
ポケットの中に入れてたんだよな。
だけど何故かケンカが絶えなくて
どうしようかなぁと思っていたんだよな。
そんな時、奥様が魔女友と(そう、奥様は魔女なのだ)
会話した内容を聞いて。
「で、結局あんた彼の事どう思っているの?」
と魔女友。
「うん、ケンカができるのは彼を信頼しているから。
自分の気持ちも相手の気持ちも
あたしたちは受けとめあっている。
だけど近づいた分だけ相手に求める気持ちも
大きくなってしまうの。
本当は彼に優しい言葉をかけたいのに」
それを聞いた時、俺は後ろから
奥様の名前を呼んで、そっと抱きしめた。
そして「結婚しよう」て言って、
婚約指輪を出したんだ。

「あの時の事を思い出すわぁ」
とジュエリーショップで奥様が言う。
「よせよ、恥ずかしいだろ」
「もう!男ってそういう所照れるだから。
あたしは感動したのよ。
貴方があの後、『ケンカしても優しい言葉をつぶやくよ』
って言って、本当にそうしてくれたでしょ」
「お前もさ、ケンカしてもひきずらなくなったよな。
俺の言葉に耳を傾けてくれるようになったよな」
・・・俺達はそっと顔を見合わせて手をつないだ。
そしてジュエリーショップを後にしたのだった。

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ぷりちーぴ

Author:ぷりちーぴ
はじめまして
主に4コマ・ショートショート・俳句を
更新しているちーぴ。
日本に暮らす宇宙生物
ちーぴ。

*ブログに掲載している商品は、
値段が変更されている事がございます。
ご了承のほど、宜しくお願いします。
4コマの記念日はウィキを
参照しております。

HP「宇宙雑貨ぷりちーぴ」
♪(/・ω・)/ ♪トップにワンコミニゲームに和みにゃんこ部屋を置いてるちーぴ。
HPの商品は値段が変わる事があります
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