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ss190430雑誌彼氏サクラ再び

ss190430雑誌彼氏サクラ再び

「ン、ハぁハぁ」
僕は独り部屋でダンベルを持ち上げる。
誰も来ない部屋で一人っきりで
スクワットをするのが僕の日課。
(あの頃は楽しかったなぁ)
そう、学生時代は楽しかった。
ダンスサークルで仲間に囲まれ
賑やかな毎日。
しかし、僕は就職戦線で落ちこぼれた。
受けた企業様に全てご多幸をお祈りされる
紙をもらう日々。
それに疲れてしまったのだ。
いわゆる「ひきこもり」というやつだ。
そんな生活をしてもう一年になる。
するとガラリと扉が開く。姉ちゃんだ。
「ちょっとぉ、弟!あんたいつまでひきこもんのっ。
そんな暇あるんなら今からこの雑誌の通りに
行動しなさいよ!」
「雑誌?」
「そう!これ、雑誌彼氏っていって本来は女性向け何だけど、
男性バージョンもあるのよ。
雑誌にAIチップがしこんであってね。
ショッピングしながらカッコよくなるご案内を
してくれるの。ほら、行ってきなさいよっ」
そう言って渡された雑誌は男性ファッション誌だった。
そして、姉に家からポイされる。
仕方ないので雑誌をめくると
「やぁ、君が私のお客かな?
それならまず駅前の紳士服店に行こう。
ああ、お金なら心配ないよ。
既に振り込まれているからね。
この雑誌のAIチップが店のAIと
照会するから君はただ、
店員さんのお勧めをあれこれ
試着してお気に入りの服を着ればいいのさ」
なんて雑誌がしゃべる。
ワァ、カガクノシンポノムダヅカイダァ
なんて思っても特にする事のない僕は
言われるままに紳士服店に向う。
すると女性店員さんが「いらっしゃいませ」と
出迎えてくれる。
そして「お待ちしておりました」と言って
僕を店の奥へと案内するではないか。
「今日は女性に好まれるカジュアルな服装を
ご案内するように言い使っております。
こちらなどはいかがでしょうか」
そう言って服を進めてくる。
・・・これは姉ちゃんがセッティングしてくれているのかな。
僕は口から魂が出そうになるのを
必死にこらえて試着を数度する。
そして黒のカーディガンと白の長そでTシャツと
ストライプのボトムをコーディネートしてくれた。
靴も黒でそろえ、靴下はそれより明るいネイビーで。
なんとなく鏡をみればそれらしくなるなぁと
人ごとみたいに考えている自分がいる。
だが、確かに服をコーデしてもらうだけで
何となく気分が高揚するものだ。
そんな自分を店員さんが明るい笑顔で送り出してくれる。
そして雑誌は美容院へ僕を連れていく。
黒より軽い茶髪に染めて若干丸い形の
甘めのアイドルっぽいケミストルマッシュにされる。
そして店を出ると周りの視線をなんか感じる。
やっぱり、マネキンに着られている感が
出ているのだろうか。
そんな時に雑誌はカラオケ店に行くように指示。
矢も楯もたまらず店に入る僕。
そこで何故だか僕は、某アイドルグループの歌ばかりを
歌わされた。
1時間も歌っただろうか。
店を出る頃には日が西に傾いていた。
歌ってスッキリした僕は、雑誌に
目の前の喫茶店に入るように言われる。
すると店員さんが何も言わずに
僕を窓際の席に案内する。
するとそこにはスーツを着た
ゴージャスな美女がいた。
美女は僕を認めると、にっこり笑って
僕に椅子を勧めた。
僕が座ると、オーダーをとってくれて
「私、あなたのお姉様が応募した芸能事務所の者です。
今日は試験を受けてくれてありがとう」
「試験?」
「そう、その雑誌に導かれた通りに
今日一日行動したでしょう。
その一日を隠しカメラで追わせて頂いたの。
あなたにはアイドルになる素質がある。
大学時代のあなたのダンスは素敵だったわ。
歌唱力もあるし、スタイルもいい。
どうかしら。今度新しいアイドルグループの
メンバーになるというのは」
僕はうつむいて考えた。
就職も失敗した。ひきこもってマイナスな事ばかり
考えていた。でも、そんな生活に終止符を打ちたい。
アイドルになったからって楽な事ばかりじゃないだろう。
だけど、だけど・・・ナニモシナイデイルヨリハイイ。
僕はキッと目の前の彼女を見る。そして・・・
「はい、僕。アイドルになりますっ」
サクラはどこで咲くかは分からない。
そんな事を味わった日を僕は忘れない


参考文献:
https://mensfashion.cc/fs/mensfashion/C8611
https://beauty.hotpepper.jp/catalog/mens/lenHL11/
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4コマ190430漢前なワンコ

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190430pry

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ss190429俺と隣の吸血鬼さんとショーテンジャー再び

ss190429俺と隣の吸血鬼さんとショーテンジャー再び

「困るんです、奥さん」
「そう言わずにお願いするわ、
こんな事頼めるの貴方達しかいないの
ヨロシクね、じゃ」
・・・俺の家の前でもめている。
あのおばちゃんは、商店街の婦人部の部長さんだ。
こちらに向って歩いてきたので挨拶すると、
「あなたもよろしくね」
とウィンクされた。
?はて、なんの話だろ。
とりあえず家の玄関の前。
すると、途方にくれた吸血鬼さんがいた。
そう、吸血鬼さん。
さらさらのストレートヘアは天使の輪っかが
できている黒髪に、みつめられればどんな女性も
いちころの青い瞳。
あくまでも整った顔に男でも振り向くと言う美系の
吸血鬼さん。
そんな彼はアパートの俺の隣の部屋に住んでいる。
ひょんな事から知り合った俺達は
俺が食事提供(献血)をする代わりに
家事一切を吸血鬼さんがやるという契約を結んだ。
しかも、この人(吸血鬼さん)食事(献血)をすると
目からルビーが出てくるのだ。
しかもその分け前の半分を、俺にくれるという
太っ腹。
おかげで俺は、それまで勤めていたブラック企業と
おさらばして、定時定刻出社退社の土日祝日有給ばっちしの
ホワイト企業に就職した。
おかげで俺はこの年で健康優良児となったのだった。
そして最初に戻る。
「で、商店街の婦人部の部長さん何の用だったの?」
俺が吸血鬼さんに尋ねると、
彼は少し困った顔をして
「商店戦隊ショーテンジャーですよ」
「え!あれは引退したじゃん、俺達」
「なんでも復活のリクエストが多いんだそうです。
それで、今度キューチューブで
私と貴方が商店街でレポしている動画を
あげたいんだそうです」
「う!あのおばちゃんが突進してきて
女子学生にもみくちゃにされる商店街レポ!
・・・それで断りきれなかったんだな」
そう俺が言うと、吸血鬼さんははぁとため息をついて
「そうなんです。とにかく押しが強くて
とても事割れる雰囲気じゃなかったんです」
そして頭を振った。
「・・・覚悟決めるしかないようだな」
「そのようですね」
こうして俺達は商店街レポを引き受けた。
ただし、ガードする人をつけてもらって。
それでもおばちゃん達はすきあらば突進してきて
手や腕をべたべた触るし、
女子学生は黄色い悲鳴をあげるし、
猫はニャーと鳴き、犬は周りを周回するわ
すごい騒ぎになった。
レポが終わった時は、俺達は疲労困憊だった。
そんな俺達に商店街婦人部の部長のおばちゃんは
「貴方達!すごい再生回数よ。
今度第二弾の動画をアップするからよろしくね!
今度は銭湯編よ」
・・・おばちゃん、ファンのツボを心得ていらっしゃる。
俺達二人はガクッと膝を落としたのだった。


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4コマ190429チョコレートでね

4コマ190429チョコレートでね
190429pry

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190428銀河はバルーンを繋ぎ合わせる

190428銀河はバルーンを繋ぎ合わせる

あたしは辺境農業惑星に産まれた。
そこは大陸の半分が
あたしの家の農地で
ほとんどを人工知能ロボットで
制御されて耕作しているので
あたしの家族と
数百人の農業労働者がいるだけだった。
その数百人も広い大陸に
散らばっているので
あたしは家族意外と
滅多に会うことは無かった。
子供のころはそれが当り前で
寂しいと思ったことはない。
だけど思春期になると
寂しくなってきた。
宇宙ネットでチャットをすれば
いいのだろうけれど、
あたしの住んでいた所は
辺鄙な土地で
ネット環境が悪かった。
あたしは思い余って
宇宙空間に出ても破裂しない
バルーンを購入して
手紙をつけて飛ばした。

「それでおかあさんどうしたの」
「そうね、この広い宇宙で
バルーンをみつけてくれる人なんて
いないだろうって思っていたら
なんといたのよ」
「それが、お父さんなの?」
「いいえ、なんとネット番組の
プロデューサさんだったの。
たまたま取材で立ち寄った
小惑星にあたしの飛ばした
バルーンが引っ掛かっていてね。
回収してくれたの。
そのバルーンに、あたしは
結婚条件を記入していたのよ。
そしたら番組で
『農業花嫁のプリンスは誰だ!』て
コーナーを立ち上げてくれてね。
それに応募してくれたのが
お父さんなのよ。
結構応募があったみたいで
ある時気付いたら数百人も
年頃の男性が家の前に来て
びっくりしたわぁ」
「で、お母さん、その中で
お父さんを選んだんだね」
「ええ、農業エンジニアだったし
この星に骨を埋めてくれるっていうし
一番男前だったしね」
それに、あたしは頭の中で
プロボーズの言葉を反芻する。
それはあたしだけにささやかれた言葉。
それは、この胸にかがやく
わずかな鼓動で煌めくネックレスだけが
知っているのだった。

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4コマ190428亭主、お勘定!!

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190427俺と隣の吸血鬼さんと季節限定品

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190427俺と隣の吸血鬼さんと季節限定品

「吸血鬼さん!商店街行こう!」
俺は家に帰るなりリビングにいた
吸血鬼さんに声をかける。
そう、吸血鬼さん。
彼は俺のアパートの隣の部屋に住んでいる、
黒髪はあくまでもさらさらのストレートヘアで
天使の輪っかつき。
そして女性を一目で虜にする青い瞳。
あくまでも整った顔は、着やせして分かりにくいが
それなりに筋肉質なイケメンである。
彼とはヒョンな事から知り合って
あれこれあって、俺が吸血鬼さんに食事(献血)を
提供する代わりに家事一切をやってもらう契約を
結んでいる。
しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビーが
出るのだっ。その分け前の半分をくれるという太っ腹!
おかげで俺はそれまで勤めていた
ブラック企業とおさらばして定時出社定刻退社で
土日祝日有給ばっちりとれるホワイト企業に就職したのだ。
しかも料理はうまいし。
その為、俺は健康優良児になっているのだ。
そして最初に戻る。
「吸血鬼さん!今商店街の和菓子屋さんで
季節限定葉桜ようかんが売られているって、
駅前でチラシを配っていたんだ。
俺どうしても食べたいんだっ。
でも人気だからお一人様一個なんだよ。
一緒に行ってくんない?」
すると吸血鬼さんが目をぱちくりさせて
それからふっと笑って
「いいですよ。じゃぁ、急いで行かないといけませんね」
「おうっ。俺自転車漕ぐから後ろに乗って」
「わかりました。それでは急ぎましょう」
こうして俺達は自転車に乗って商店街へと急いだ。
夕日が男二人を明るく染める。
「最後の2個だったなんて危なかったですね」
「うん、でも吸血鬼さんのおかげで2個買えたから
良かったよ」
「それなんですが。私も少し食べてもいいですか?」
「え!吸血鬼さん食べたいの?いいよいいよ食べなよ。
うまいもんは一緒に食べると倍おいしいからな」
一番星が俺達を見て笑っているみたいだった。

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4コマ190427犬好きさんにはたまらない

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ss190426奥様は魔女と空き時間

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ss190426奥様は魔女と空き時間

「ふわ~何か暇になっちゃったわね」
昼ご飯を食べてお茶を飲んで一息入れていると
奥様がそんな事を言う。
「うーんそうだな。今日は午前中に
全て終わったし、どうしようか」
「そうだ!ねぇ魔女界に行かない?
それでモフモフの実狩をしましょうよ」
そう、奥様は魔女なのだ。
「モフモフの実狩?」
「そう、苺狩みたいなものよ。
木に成っていて白い綿毛みたいなのに
覆われていて、ビヨンビヨン動いて
採ろうとすると動くからなかな採れないの。
だけど採って中を割るとおいしい
フワフワのパンみたいな実があるの。
味もあってね、そうね餡パンみたいな
味がするのよ」
「へぇ、なんか楽しそうだな。
ちょっと時間があるから行ってみるか」
「そうこなくっちゃ。じゃぁ、水筒持って
行きましょ」
こうして魔女界と人間界の扉をくぐって
魔女界へ行った俺達。
うん、確かにフワフワの実はあったよ。
だけど、ホウキで飛んでとる程の
高さに実がなっているんだ。
俺はレジャーシートを敷いて、
奥様が一生懸命フワフワの実を採るのを
応援していた。
ゲームコントローラで操作できないかなと
思ったのは内緒だ。

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4コマ190426飼い主泣いちゃう

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プロフィール

ぷりちーぴ

Author:ぷりちーぴ
はじめまして
主に4コマ・ショートショート・俳句を
更新しているちーぴ。
日本に暮らす宇宙生物
ちーぴ。

*ブログに掲載している商品は、
値段が変更されている事がございます。
ご了承のほど、宜しくお願いします。
4コマの記念日はウィキを
参照しております。

HP「宇宙雑貨ぷりちーぴ」
♪(/・ω・)/ ♪オモシロ4コマで商品紹介しているちーぴ。
HPの商品は値段が変わる事があります
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