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ss190519俺と隣の吸血鬼さんとタイムセール

ss190519俺と隣の吸血鬼さんとタイムセール

トゥルルルルル
スマホの電話音が鳴る。
「ああ、吸血鬼さん?
今どこかって?もうすぐ家に着くけど。
え?これから八百屋さんのタイムセールが
あるから一緒に行こう?
・・・分かった。じゃぁすぐ出て来てくれ」
今電話をかけてきたのは、
彼はアパートの俺の隣の部屋に住んでいる吸血鬼さん。
そう吸血鬼。
ひょんな事から知り合った俺達は、
俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに
家事一切を引き受けてもらっている。
しかも、彼は食事(献血)をすると
目からルビーがでて、その分け前の半分を
俺にくれる太っ腹だ。
おかげで俺は、それまで勤めていたブラック企業と
おさらばして、定時定刻出社退社土日祝日有給全消化の
ホワイト企業に再就職。
しかも、吸血鬼さんの手作り料理でコンビニで命をつなぐ
生活ともさよならして、健康優良児と化している。
もちろん、そっちの方が吸血鬼さんにとっても喜ばしい
事なのでウィンウィンの関係だ。
「お待たせしました。これ、自転車の鍵です」
「お、おう。俺、スーツだけど」
「かまいません。タイムセール、後10分で
始まるんです!急ぎますっ」
俺達はそれぞれ自転車に乗って
商店街へと急ぐ。
俺は吸血鬼さんに家事一切を任せているので
逆らうことは許されない。
しかも、吸血鬼さん目が血走っているぅ。
最速で走って商店街に到着。
自転車を商店街指定の駐輪場に置いて
そこから八百屋さんまで走る俺達。
「ま、間に合った」
吸血鬼さんがゼイゼイいいながらそんな
言葉をもらす。
八百屋さんの周りにはおばちゃん達で
いっぱいだ。
「ほら、あんたたち、今からタイムセールが
始まるから、袋持って」
近くにいたおばちゃんが俺達に
ビニール袋を渡す。
その袋を握り締めながら吸血鬼さんが
「いいですか、このタイムセールで
あなたはこのビニール袋に
人参をつめるだけつめて下さい。
そしてもう一つのビニール袋に
玉ねぎをつめるだけ詰めて下さい。
何しろ、このタイムセールで
一袋200円なんですからねっ」
「お、おう。分かった」
「あ、始まった。いきますよ」
こうして俺と吸血鬼さんは
タイムセールという戦場に降り立ったのだった。
おばちゃん達と人参と玉ねぎを
奪いあいながら、俺は袋がそれだけで
立つほど人参と玉ねぎをつめこんだ。
吸血鬼さんはというと、きゅうりとジャガイモを
詰め込んでいる。
激戦を制した俺達は家路へと急いだ。
「なぁ、吸血鬼さん。二人暮らしのしかも
ほとんど俺しか食べないのに
こんなに買いこんで腐らない?」
すると吸血鬼さんが
「何を言っているのですか。
これらは明日作り置きをして冷凍保存するんですよ。
いつもそうした物を出していたの、
知りませんでした?」
と、ドヤ顔で言われてしまった。
主夫ってすげぇと思いながら
自転車を押す俺だった。


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