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ss191202コートをハンガーに掛けるとは

ss191202コートをハンガーに掛けるとは

家の鍵を開けて玄関で靴を脱ぐ。
独り暮らし。
それも何年目になるのだろう。
今の仕事に不満はない。
コートを脱いでハンガーにかける。
その時、左手の薬指がキラリと光る。
そう、これは今日プロポーズされた証。
まさかねぇ。今頃になって結婚なんて。
でもどこかで期待していた。
「ふふ、どうせならクリスマスイブに
するものでしょうが」
そんな事を言ったら、
クリスマスイブは、君のご家族と
過ごしたいから。ですって。
その代わり、お正月は彼の家でって。
左手の薬指からコートをかけたハンガーを見る。
どんなに疲れても、脱ぎ散らさない私は
家庭を持ってもうまくやっていけるだろうか。
世の中には玄関から点々と脱ぎ散らかしていく
男性がいるらしいけれど。
もちろん、彼はそんな男性ではない。
だけど、一緒に暮らしたら気になる事が
いっぱい出てくるんだろうな。
でも今は・・・私はハンガーに掛けたコートの
形を整えた。

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テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

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また、『SS』とは
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*4コマの記念日はウィキを
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