6遥か銀河に手を伸ばし:すくった雪の冷たさに
*ショートショート:NASAがマッドサイエンティストNASAに形態変化する容姿を持った元地球監察官の宇宙人の話
一隻の宇宙船が宙空を光の速度で進んでいる。
その船の一室で一人の男がコーヒーを飲んでいた。
室内は静かそのものだった。
「ジェルドサマ コーヒーノオカワリハイカガデスカ」
「そうだなもらおうかな」
元地球保護観察官のジェルドは、読んでいる本から
目を上げずにそう答えた。
球形スケルトン家事ロボットを埋め込み
地球人体型に形成した地球産の金色の全身タイツ
ー相棒のオーディスいわく「萌えメイドさん♡」に返答した。
その時自動ドアが開くと同時に凄まじい吹雪が舞いこんだ
ジェルドが言葉を発する事もできず雪が身体に
吹きつけて来るのをまともに受けていた。
「ジェルドサマ、ユキニウモレマス。ダイジョウブデスカ」
金色の全身タイツの萌えメイドさんに身体をゆすられ
やっと意識を取り戻したジェルドは、
「一体何が起きたっ 何故宇宙船内で雪が降るんだ?」
そしてハッと気付いて「オーディスっ今すぐ止めろっ」
と叫んだ。
すると、その声が聞こえたのか雪がやんだ。
そしてドアの側からニヤリと笑ったオーディスが
「いやぁ、たまたま近くを彗星が通りかかったから
その氷を使って雪を作ってみたんだ♪
ほら、日本の豪雪地帯を思い出すだろ」
「ばかやろうっ日本の季節を感じたければ全知覚感知
再現システムで再現すればいいだけだろうが」
ジェルドはオーディスに向かって殴りにかかったが
雪が邪魔してその腕は届かなかった。
そして、急にバカバカしくなって雪の上に座り込んだ。
「ええ、ジェルド。やっぱり雪は本物を楽しまなくちゃ。
全知覚感知再現システムなんてテレビで観光するような
もんだぜ」
オーディスがアメリカンのように両手を広げて
大げさに首をふった。
「お前なぁ、この後始末をどうするつもりなんだ?」
「それこそ大丈夫じゃん。元々宇宙船には
全自動清掃装置が片づけてくれるし金色の全身タイツの
萌えメイドちゃんが綺麗にしてくれるさぁ」
ジェルドはオーディスのお気楽さに首をふった。
そして、何やらおかしさがこみ上げてきて、
雪をすくって丸めると、オーディスめがけて投げた。
オーディスは顔面にその雪をもろに受けとめた。
それを見たジェルドは腹を抱えて笑い始めた。
「ちょっとジェルドちゃん、何してくれちゃうの?」
「何って、お前が日本の冬をわざわざ再現したから、
地球の雪合戦をお見舞いしてやっただけじゃないか」
「あ、何?ジェルドちゃんが俺のイベントにノるなんて
珍しいっよし、これをくらえっ」
「わぷっオーディスホースで雪を撒き散らすなっくっ
おいっ金色の全身タイツ萌えメイド、シャベル出せっ
そして俺に味方しろ」
「ジェルドサマリョウカイシマシタ、テキハ
オーディスサマデスネ」
こうして二人と一体はしこたま日本の雪合戦を
楽しんだ。
しかし、その結果・・・
「げほっげほっ」
「ジェルドサマオーディスサマネツガアリマス」
「オーディス、お前の悪ふざけは落ちがあり過ぎだっ」 了
宇宙雑貨ぷりちーぴ
HP
一隻の宇宙船が宙空を光の速度で進んでいる。
その船の一室で一人の男がコーヒーを飲んでいた。
室内は静かそのものだった。
「ジェルドサマ コーヒーノオカワリハイカガデスカ」
「そうだなもらおうかな」
元地球保護観察官のジェルドは、読んでいる本から
目を上げずにそう答えた。
球形スケルトン家事ロボットを埋め込み
地球人体型に形成した地球産の金色の全身タイツ
ー相棒のオーディスいわく「萌えメイドさん♡」に返答した。
その時自動ドアが開くと同時に凄まじい吹雪が舞いこんだ
ジェルドが言葉を発する事もできず雪が身体に
吹きつけて来るのをまともに受けていた。
「ジェルドサマ、ユキニウモレマス。ダイジョウブデスカ」
金色の全身タイツの萌えメイドさんに身体をゆすられ
やっと意識を取り戻したジェルドは、
「一体何が起きたっ 何故宇宙船内で雪が降るんだ?」
そしてハッと気付いて「オーディスっ今すぐ止めろっ」
と叫んだ。
すると、その声が聞こえたのか雪がやんだ。
そしてドアの側からニヤリと笑ったオーディスが
「いやぁ、たまたま近くを彗星が通りかかったから
その氷を使って雪を作ってみたんだ♪
ほら、日本の豪雪地帯を思い出すだろ」
「ばかやろうっ日本の季節を感じたければ全知覚感知
再現システムで再現すればいいだけだろうが」
ジェルドはオーディスに向かって殴りにかかったが
雪が邪魔してその腕は届かなかった。
そして、急にバカバカしくなって雪の上に座り込んだ。
「ええ、ジェルド。やっぱり雪は本物を楽しまなくちゃ。
全知覚感知再現システムなんてテレビで観光するような
もんだぜ」
オーディスがアメリカンのように両手を広げて
大げさに首をふった。
「お前なぁ、この後始末をどうするつもりなんだ?」
「それこそ大丈夫じゃん。元々宇宙船には
全自動清掃装置が片づけてくれるし金色の全身タイツの
萌えメイドちゃんが綺麗にしてくれるさぁ」
ジェルドはオーディスのお気楽さに首をふった。
そして、何やらおかしさがこみ上げてきて、
雪をすくって丸めると、オーディスめがけて投げた。
オーディスは顔面にその雪をもろに受けとめた。
それを見たジェルドは腹を抱えて笑い始めた。
「ちょっとジェルドちゃん、何してくれちゃうの?」
「何って、お前が日本の冬をわざわざ再現したから、
地球の雪合戦をお見舞いしてやっただけじゃないか」
「あ、何?ジェルドちゃんが俺のイベントにノるなんて
珍しいっよし、これをくらえっ」
「わぷっオーディスホースで雪を撒き散らすなっくっ
おいっ金色の全身タイツ萌えメイド、シャベル出せっ
そして俺に味方しろ」
「ジェルドサマリョウカイシマシタ、テキハ
オーディスサマデスネ」
こうして二人と一体はしこたま日本の雪合戦を
楽しんだ。
しかし、その結果・・・
「げほっげほっ」
「ジェルドサマオーディスサマネツガアリマス」
「オーディス、お前の悪ふざけは落ちがあり過ぎだっ」 了
宇宙雑貨ぷりちーぴ
HP

テーマ : ショート・ストーリー
ジャンル : 小説・文学