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ss201021遥か銀河で夢を見る第2126回「あなたの好きなスポーツは?」

ss201021遥か銀河で夢を見る第2126回「あなたの好きなスポーツは?」:

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当の葉月です今日のテーマは「あなたの好きなスポーツは?」ですいよいよ10月に入り、今年もあと二ヵ月となりましたねスポーツの秋なんて言われますが、皆様は好きなスポーツはありますか私はスポーツを見る方が好きなんですが、2019年のワールドカップ以降ラグビーを見ることにハマっていますかなりミーハーですけど、ワイルドなスポーツなのに礼儀正しい選手たちに感銘を受...
FC2 トラックバックテーマ:「あなたの好きなスポーツは?」




「ねぇ、そのボロイ宇宙レース船で
本当に出場するの」

少女は少年に問う。
少年は黙々と宇宙船の改修に
取り組んでいる。

「ねぇ、答えたらどう」

少年は後ろを振り向く。

「出るよ。俺の父さんも爺さんも
出たんだ。俺も出る」

「だって、二人ともあのデブリ宙域で
命を落としたじゃない!」

「何回もチャレンジして生還していた」

「でも、命を失ったのは事実だわ」

「俺は必ず生きて帰る。
だから待っていてくれ」

そう少年は言い残した。

そして--------

「お前も挑戦するの?
そのぼろ船で」

「母さん、そうだよ。
俺のひぃ爺さんも爺さんも父さんも
チャレンジしたんだ。
俺だってできる」

「そう、お前の父さんもそう言っていたわ」

「大丈夫。この前父さんと話したら
よくやれよ、て言っていたから」

「そうなの。でも無茶しないでね」

「うん、俺は絶対クリアしてみせる」

遥か銀河の彼方で今日も夢を見る
若者がいた。




善き事がありますように。

お読みいただきありがとうございました。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m

テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

ss201020遥か銀河へ漕ぎだそう

ss201020遥か銀河へ漕ぎだそう:

宇宙の深淵に一隻の宇宙船が航行している。

その宇宙船は全自動AI制御で

乗組員は二人。

一人はその宇宙船の持ち主で

もう一人は花嫁衣裳を着ている。

寄り添った二人。

花嫁はうっとりと男を見上げる。

「ありがとう、貴方ならきっと
結婚式場から私を連れ出してくれると
思っていたわ」

「もちろん。君が他の男の物になるのを
黙っているのを我慢できないからね」

「貴方(o‘∀‘o)*:◦♪・・・・きゃぁあ、宇宙船がっ」

花嫁が悲鳴を上げたのは、

宇宙船が急旋回したからだ。

「しまった。宇宙船のAIが惑星航行コントロールセンターの
AIからの指令で元の惑星に戻るように
動いているんだ」

「それ、なんとかならないの?」

「なんとかなる。だけどその部品をいじったり外したりすると
惑星警察に追われることになる。
・・・それでもいいか」

花嫁はにっこり笑って
「病める時も健やかなる時もいつも一緒よ」

男はニヤリと笑った。
そしてAIコントロール制御部品を取り外した。

宇宙船は進路を反転した。

二人の未来はどうなったのか誰も知らない。



善き事がありますように。

お読みいただきありがとうございました。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m

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ss200521銀河は独りの影を照らし出す

ss200521銀河は独りの影を照らし出す

「ねぇ、お父さん。俺、将来宇宙へ行くよ」
すると酒瓶が床に転がる。
「止めとけ。どうせ俺ら貧乏人が
できる仕事は船倉の清掃仕事位さ。
安月給でこき使われて宇宙酔いに
苦しんでこのざまさ」
そう言って親父は新しい酒瓶の蓋を開けた。
・・・・
「親方ぁ、このバルーンどこに設置するんですかぁ」
あれから数年後、俺は必死で勉強して
宇宙大工になった。
といっても親父の言った通り安月給で下っ端で
辺境の星をテラフォーミング化する
文明に飢える環境だったが。
「ああ、その位置からもう少し右にずらしてちょうだい。
て、あなた新入りの割にはよく働くわね」
「ハハ、博士にお褒めいただき光栄です。
それにしても、博士も変わっていますよね。
こんな辺境の惑星のテラフォーミングの
環境監察官なんて」
「ふふ、女だてらにって言いたいのかなぁ。
セクハラで訴えるわよ、なんてね♪
このテラフォーミングできる位だから
知的生命体がいる可能性や、
失われた文明の痕跡があるか調べるのが
私の仕事。
フォーミング前にそれらを確認しておかないと
連邦法テラフォーミング知的生命及び遺跡保護法に
引っかかっちゃうんだよ」
「それは俺も知っています。
でも、博士の仕事、面白そうですね。
どうですかそのう。一杯やりながらご教授願えませんかね」
「おやぁ?下心は認めないわよ。
でも、私の仕事に興味を示すなんて珍しいから
教えて進ぜましょう」
「あはは、よろしくお願いいたします」
こうして俺は、新しい知識を水を吸収するように手に入れた。
そして、この惑星で過去の文明の痕跡を発見するまでになった。
隣には、いつも博士がいてくれて。
家族を持つことになった。
俺は時々、若い頃親父の空になった床を転がる酒瓶を
思い出す。
俺は空を見上げる。鎮魂の酒を空に向かって力いっぱい投げた。



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ss191225人はいつも遥か銀河に手を伸ばし

ss191225人はいつも遥か銀河に手を伸ばし

「おーい、元気でなぁ」
「うまくやれよぉ」
とある惑星の宇宙港。
2億人を乗せた宇宙船団が
今、他の惑星に旅立とうとしている。
その惑星にたどり着くには30年を要する。
それでも人々は未開の惑星での生活を
夢見て旅立っていく。
そう、この惑星は人口が増加しすぎて
惑星軌道上のコロニーも
これ以上は作ることはできないほどだった。
そこで他の惑星へと植民する計画が持ち上がり、
その第一陣が今日飛びだって行った。
「なぁ、俺たち無事たどりつけるかな」
宇宙船内のある一室。
弟は兄にそう尋ねた。
兄は弟の反対側のベッドに寝転んで
タブレットを見ながら、
「大丈夫だろ。この船団を率いる提督は
人望熱い現場を知る人だ。
みんなをまとめあげて無事たどり着くさ」
「2億人だぞ、一国家がまるごと
移動しているようなものじゃないか。
犯罪とかどうするんだ」
「だから一人一人にAIチップが埋め込まれていて
倫理的に問題のある行動は監視されている
ようになっている」
「それが反社会的かどうか判断するのは
宇宙船団の中央人工知能じゃないか
人間は本能的に自由を欲する
その時はどうすればいいんだ」
すると兄は弟に視線を向けて
「そうなったら追放されるだろうな
小型船に乗せられて船団を離れる事になるだろうな」
弟は黙った。
そして星々の映る窓を見た。
彼は窓に手を当てた。そして銀河をつかもうとした。
その後、数年して弟は船団から離れた。
小型船に乗って。
その小型船には30年の移動距離をわずか
1年で移動できるエンジンが搭載されていた。
まだ、小型船にしか積めない代物だったが
彼は宇宙を駆ける船乗りとなる道を選んだのだった。
誰にも邪魔されない自由の翼を欲して
遥か銀河に手を伸ばすように

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ジャンル : 小説・文学

ss190611銀河は猫を慈しむ

ss190611銀河は猫を慈しむ

「うわぁ、この惑星が
猫の惑星なのね」
着陸した宇宙船から
カップルが出てくる。
その後にも人がぞろぞろ
出てくる。
「そうさ、ここは惑星まるごと
猫の保護施設なんだよ」
「そうね、私達にぴったりな
猫ちゃんがみつかると
いいわね」
「ああ、きっとみつかるさ」
「お待ちしておりました。
私がここの施設長です」
シルバーブロンドを
後ろにまとめた
年配の女性が、にこやかに
宇宙船から出てきた人々に
挨拶をする。
「本日は、この猫の惑星に
起こし頂きありがとうございます。
どの猫ちゃんも新しい飼い主さんとの
出会いを待ち望んでいます。
貴方達は、審査を通って
この惑星の猫ちゃんを引きとる
事を許可された方々です。
どうか良い出会いを望んでおります」
私はいつもの挨拶を終えて
人々を誘導する。
人が宇宙に飛び出してから
どのくらいの月日が経っただろう。
しかし、人の営みは地球と
変らない。
朝起きて昼に活動して夜は
寝て。
その暮らしの彩りで
ペットを飼育する。
その中で幸せな人生を送る
ペットもいるけれど、
悲しい運命に見舞われる
ペットも少なくない。
私は、そっと胸元を押さえる。
それは私が初めて飼った猫と
一緒に両親から贈られた
ペンダントが、私のわずかな
鼓動で煌めいている。
その猫も保護施設から
もらいうけた猫だった。
片足の無い、それをハンディにも
思わない強い猫。
その出会いが今の私を
形作っている。
保護施設の檻の中ではなく、
惑星の中でのびのびと
過ごさせてあげよう。
そう思った私は必死で働いて
この惑星を手に入れた。
「わぁ、この猫ちゃんにしましょう、
ね、あなた」
「ああ、そうだな」
そんな声があちこちから
聞こえてくる。
どうか、全ての生き物に
幸がありますように

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Author:ぷりちーぴ
はじめましてちーぴ
主に4コマ・
ショートショートを
載せているちーぴ

(↑フィクションです。
実在の人物・団体等とは
関係ございません。
また、『SS』とは
ショートショートの
略として用いております)

地球のどこかで暮らす
宇宙生物ちーぴ。

*4コマの記念日はウィキを
参照しております。




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