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201222-8遥か銀河に手を伸ばし「ルビーバンジャー」

201222-8遥か銀河に手を伸ばし「ルビーバンジャー」

「皆様、本日は『宝玉の翼』惑星観光ツアーに
ご参加いただきありがとうございます。
右手に見えます金色の惑星が
『宝玉の翼』惑星です。
同惑星は雲の中に、ルビーやサファイアを
構成するコランダムを含んでおり、
不純物と混ざるとルビーやサファイアを
形成いたします。
しかし、昼側の面は摂氏2500度になりますので
蒸発してしまう為近づくことはできません。
ですので、これから惑星の夜の面にある
ステーショナリーに着眼いたしまして、
そこから惑星降下船に乗り換えて
同惑星の雲の中でバンジージャンプをして
ルビーやサファイアを収集します。
その場合の注意事項は・・・・」

ツアーガイドの説明に私は少し眠くなってきた。
それは動画で何回も見ていて
飽きるほど聞いているからだ。

「あのう、有翼人種の方ですよね。
この星は有翼人種の方々にとっては
苦難の歴史であると聞いていますが」

左隣のスライム人が尋ねてくる。

「ええ、確かにこの星は我々
有翼人種にとって大変な星でしてね。
だからこそ【もう一度】見ておこうと
おもったのですよ」

「【もう一度】と言われますと?
あ、いや。聞きすぎですよね」

「いや、構いませんよ。
私はあの星のコロニーで
産まれたのです。
貧しい有翼人種の家庭にね。
今のように設備や備品の
整った生産方法が開発されてませんでした。
最低限の防護服を着て
バンジージャンプをして
羽にルビーやサファイアを
くっつけて採取する方法しか
無かったのですよ」

「そうですか」

スライム人の言葉に私は
言葉を続ける。

「雲の中に大勢の有翼人種が
バンジージャンプで
飛び込んで、雷に打たれたり
ロープを飛んでいる大きなルビーやサファイアに
切られたりして命を落としました。
翼も防護はしていても
飛んでいるルビーやサファイアを
くっつけるのでボロボロに
なりましてね。
それでも飛ばなくては行けなくて。
彼らはルビーバンジャー
呼ばれていましたよ」

私は一口ワインを飲んで続ける。

「翼にくっつくルビーはそうですね。
私のような有翼人種の指を飾る
位の大きさが主でしてね。
安く買いたたかられるのですよ。
雲に潜れば潜るほど
大きなルビーやサファイアを
採取できるのは分かっているのですが、
命と引き換えになりますからね」

「それは本当に命がけですね」
スライム人が相槌を打つ。

「私も15歳になった時に
ルビーバンジャーになりましたよ。
父親がもう、飛ぶことが
できなくなりましたから、
一家の大黒柱に私がなりました。
ある時、妹が病気になりましてね。
どうしても治療費が必要になりました。
そこでほんの少しロープを長く伸ばして
賭ける事にしたのです。
そして私は飛びました。
その雲の中のいつもは行かない奥は
小岩のようなルビーやサファイアが
飛んでおりましてね。
私は必死になって赤く光るルビーを
引き寄せて体全体を翼でくるんで
ルビーを抱き込みました。
そして無事生還したのですよ」

私は言い終えると少しぼんやりとした。

「大変な思いをされたのですね」

スライム人がそうつぶやく。

「そうですね。でも、そのおかげで
私はこの星から出る事ができました」

私は窓の外を眺めた。
大きな金色の惑星が輝いて見える。
『宝玉の翼』惑星、それは大勢の
有翼人種の血で輝いているのかも
知れない。


お読みいただきありがとうございました。

善き一日をお過ごしください。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m

テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

ss201021遥か銀河で夢を見る第2126回「あなたの好きなスポーツは?」

ss201021遥か銀河で夢を見る第2126回「あなたの好きなスポーツは?」:

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当の葉月です今日のテーマは「あなたの好きなスポーツは?」ですいよいよ10月に入り、今年もあと二ヵ月となりましたねスポーツの秋なんて言われますが、皆様は好きなスポーツはありますか私はスポーツを見る方が好きなんですが、2019年のワールドカップ以降ラグビーを見ることにハマっていますかなりミーハーですけど、ワイルドなスポーツなのに礼儀正しい選手たちに感銘を受...
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「ねぇ、そのボロイ宇宙レース船で
本当に出場するの」

少女は少年に問う。
少年は黙々と宇宙船の改修に
取り組んでいる。

「ねぇ、答えたらどう」

少年は後ろを振り向く。

「出るよ。俺の父さんも爺さんも
出たんだ。俺も出る」

「だって、二人ともあのデブリ宙域で
命を落としたじゃない!」

「何回もチャレンジして生還していた」

「でも、命を失ったのは事実だわ」

「俺は必ず生きて帰る。
だから待っていてくれ」

そう少年は言い残した。

そして--------

「お前も挑戦するの?
そのぼろ船で」

「母さん、そうだよ。
俺のひぃ爺さんも爺さんも父さんも
チャレンジしたんだ。
俺だってできる」

「そう、お前の父さんもそう言っていたわ」

「大丈夫。この前父さんと話したら
よくやれよ、て言っていたから」

「そうなの。でも無茶しないでね」

「うん、俺は絶対クリアしてみせる」

遥か銀河の彼方で今日も夢を見る
若者がいた。




善き事がありますように。

お読みいただきありがとうございました。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m

テーマ : オリジナル小説
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ss201020遥か銀河へ漕ぎだそう

ss201020遥か銀河へ漕ぎだそう:

宇宙の深淵に一隻の宇宙船が航行している。

その宇宙船は全自動AI制御で

乗組員は二人。

一人はその宇宙船の持ち主で

もう一人は花嫁衣裳を着ている。

寄り添った二人。

花嫁はうっとりと男を見上げる。

「ありがとう、貴方ならきっと
結婚式場から私を連れ出してくれると
思っていたわ」

「もちろん。君が他の男の物になるのを
黙っているのを我慢できないからね」

「貴方(o‘∀‘o)*:◦♪・・・・きゃぁあ、宇宙船がっ」

花嫁が悲鳴を上げたのは、

宇宙船が急旋回したからだ。

「しまった。宇宙船のAIが惑星航行コントロールセンターの
AIからの指令で元の惑星に戻るように
動いているんだ」

「それ、なんとかならないの?」

「なんとかなる。だけどその部品をいじったり外したりすると
惑星警察に追われることになる。
・・・それでもいいか」

花嫁はにっこり笑って
「病める時も健やかなる時もいつも一緒よ」

男はニヤリと笑った。
そしてAIコントロール制御部品を取り外した。

宇宙船は進路を反転した。

二人の未来はどうなったのか誰も知らない。



善き事がありますように。

お読みいただきありがとうございました。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m

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ss200914遥か銀河に手を伸ばし「片翼」

ss200914遥か銀河に手を伸ばし「片翼」

「何をしているのです、殿下」

気心の知れた従僕が尋ねてくる。

私はちらりと彼の方を見ると

紙飛行機を廊下から外へ飛ばした。

「いや、何でもないよ。ただ
紙飛行機を飛ばしているんだ」

「紙飛行機とは、人間種の地球時代、
空中飛行する乗り物の事ですよね」

「そう、それを折り紙という
おもちゃにしたのが、この紙飛行機だ。
だが、これは数学的に理にかなった
おもちゃなんだよ」

「簡単な作りに見えるのに
素晴らしい技術を秘めているのですね。
ところで殿下、いえ皇太子殿下。
帝がお呼びでいらっしゃいますが」

「父上が?私をどうしても次の帝にさせるか。
この片翼しか持たない私を」

私は従僕に背中の翼を広げる。
その翼は右側しか存在しなかった。
ただ、他の有翼人の2倍の大きさをしていた。

「私の片翼を大きくて立派だと誉めそやす。
だが、裏では空を飛べぬ者が次代の皇帝かと
陰口を叩く」

すると従僕がにこりと笑って
「そんな事をお気になさるとは器が小さいと
言われるだけです。
それに本当は気にしてもいらっしゃらないのでしょう」

私は頬を膨らませてツイっと横を向いた。

「お前は何でもお見通しだな。
次の皇帝の座を得るのは甘くないぞ。
虎視眈々と狙う兄弟姉妹は多いからな」

「それでも受けて立つのが貴方様です。
皇太子殿下」

従僕は優雅にお辞儀をする。

背中の翼をゆったりと舞わせて

前方の地にその羽をつけて。

私はため息をつく。

「・・・お前がそう言うなら

私は皇帝の地位に付こう。

だからお前は私から離れるな。決して」

「私がお仕えするのはただ一人、

貴方さまだけです。皇太子殿下」

「そうか。では行こう。父上の元へ」

彼は手元にあった紙飛行機を空へと放った。

それは明るい陽の光に向かって消えていった。



お読みいただきありがとうございました。

善き一日をお過ごしください。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m

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ss200521銀河は独りの影を照らし出す

ss200521銀河は独りの影を照らし出す

「ねぇ、お父さん。俺、将来宇宙へ行くよ」
すると酒瓶が床に転がる。
「止めとけ。どうせ俺ら貧乏人が
できる仕事は船倉の清掃仕事位さ。
安月給でこき使われて宇宙酔いに
苦しんでこのざまさ」
そう言って親父は新しい酒瓶の蓋を開けた。
・・・・
「親方ぁ、このバルーンどこに設置するんですかぁ」
あれから数年後、俺は必死で勉強して
宇宙大工になった。
といっても親父の言った通り安月給で下っ端で
辺境の星をテラフォーミング化する
文明に飢える環境だったが。
「ああ、その位置からもう少し右にずらしてちょうだい。
て、あなた新入りの割にはよく働くわね」
「ハハ、博士にお褒めいただき光栄です。
それにしても、博士も変わっていますよね。
こんな辺境の惑星のテラフォーミングの
環境監察官なんて」
「ふふ、女だてらにって言いたいのかなぁ。
セクハラで訴えるわよ、なんてね♪
このテラフォーミングできる位だから
知的生命体がいる可能性や、
失われた文明の痕跡があるか調べるのが
私の仕事。
フォーミング前にそれらを確認しておかないと
連邦法テラフォーミング知的生命及び遺跡保護法に
引っかかっちゃうんだよ」
「それは俺も知っています。
でも、博士の仕事、面白そうですね。
どうですかそのう。一杯やりながらご教授願えませんかね」
「おやぁ?下心は認めないわよ。
でも、私の仕事に興味を示すなんて珍しいから
教えて進ぜましょう」
「あはは、よろしくお願いいたします」
こうして俺は、新しい知識を水を吸収するように手に入れた。
そして、この惑星で過去の文明の痕跡を発見するまでになった。
隣には、いつも博士がいてくれて。
家族を持つことになった。
俺は時々、若い頃親父の空になった床を転がる酒瓶を
思い出す。
俺は空を見上げる。鎮魂の酒を空に向かって力いっぱい投げた。



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ぷりちーぴ

Author:ぷりちーぴ
はじめまして
主に4コマ・
ショートショート・
(↑一部を除いて
フィクションです。
実在の人物・団体等とは
関係ございません)
俳句(偉人の人生を詠んでいるちーぴ)
を更新しているちーぴ
日本に暮らす宇宙生物
ちーぴ。

*ブログに掲載している
商品や値段は
変更されていたり
終了している事が
ございます。
ご了承のほど、
宜しくお願いします。
*4コマの記念日はウィキを
参照しております。




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