詩:2011-3どんぐりさん:
どんぐりさん かくれてる
木の葉のおうちにかくれてる
出てこい出てこい出ておいで
ぼくのポケットに入って来てね
ぼくのポケットはあたたかい
ゆっくりゆっくりねむれるよ
北風さんも入れない
どんぐりさん どんぐりさん
出ておいで
了
善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m
テーマ : 詩・ポエム
ジャンル : 小説・文学
詩2011-2芋けんぴ:
芋けんぴはかたいよね
だけどガリガリかむと
おいしいんだ
お口の中で芋と
あま~いさとうが
ガリガリ溶け込んで
ぼくのお口はさけんでる
「おいしいよぉ」
ぷぅっとおならがなった
・(゜ε゜ )ブッ!!
了
善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m
テーマ : 詩・ポエム
ジャンル : 小説・文学
詩201024ビターなナイフを持つ彼女3:
放課後
誰もいないはずの教室に
彼女は独り窓辺に佇んでいた
僕はドアから教室の中に
入る事ができなかった
何故なら
彼女は心臓にビターなナイフを
持っている
そのナイフを抜いて
手に握りしめている
そしてそのナイフで
もう一方の手の人差し指
ふっくらとした腹を持つ第一関節を
ぷつりと指した
赤い血が垂れる
そして彼女はその地を舐める
艶めかしいその唇で
僕はその場を離れることができない
彼女の唇から垂れるのが血ではなく
赤い薔薇の花だったから
赤い薔薇は彼女を覆いつくし
教室の中を巡り巡った
そして薔薇に覆われた彼女の頭上に
ナイフが現れ、薔薇達はナイフめがけて
殺到した
教室は静かになった
彼女は何事もなかったように
窓辺に佇んでいる
ただその手にナイフを持っている
口には薔薇を一輪くわえている
彼女はナイフをみつめる
そして眉を寄せる
苦しそうに
そして彼女は心臓にナイフを持たせる
ビターなナイフを心臓に
彼女は窓から振り返り離れる
僕に気づき僕に近づく
そしてくわえていた薔薇を
僕に渡す
「私の心臓に近づかないで」
僕は黙って彼女を見送った
了
善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m
テーマ : 詩・ポエム
ジャンル : 小説・文学
詩201006ビターなナイフなあの彼女
隣の席の彼女は鋭い刃物
彼女は心臓にナイフを
握りしめいている
「なぁ、辛くないか」
「辛いわよ。それでも私は私なの」
そうしてぷいと空を見る
その空は窓枠の額縁に
青しかない
青・青・青
その中で彼女は人知れず
心臓から血を流している
それを止める日は来るのだろうか
苦い苦い思いを絡めたナイフを
握りしめた心臓に
ビターなナイフを握りしめ
今日も彼女は空を見る
善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m
テーマ : 詩・ポエム
ジャンル : 小説・文学
詩200829:処方箋は:
娘が遊んだおもちゃを踏みつける
おもちゃの角を踏むと
結構痛い
「イタタタタ」
と思わず顔をしかめると
娘が寄ってくる
「ママ、どうしたの?
ちょっとまっててね」
そう言っておもちゃ箱へと向かう
そしておもちゃの聴診器を出してきて
私を座らせる
子供は胸に聴診器を当てて
「ハイ、いきをおおきくすってはいてぇ
だいじょうぶです。かぜですね
おくすりだしておきましょう」
私はクスッと笑う。
「先生、お薬はなんですか」
「ハイ、にんじんじゅーすです」
「じゃぁ、先生といっしょに飲もうかな」
「やったぁ」
処方箋は、親子のちょっとした
ティータイムだった。
善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m
テーマ : 詩・ポエム
ジャンル : 小説・文学