ss190531奥様は魔女とメロン
ss190531奥様は魔女とメロン
「なぁ、お前。知ってるか
夕張メロンが2玉で500万円だってさ」
夕食時、俺は奥様に向って
数日前の話題をふる。
「え!メロンで500万っ
誰が落札したの?」
「大手飲料メーカーだって。
何でも25日札幌ドームに、
26日からは新千歳空港に
展示されたんだってさ」
「ふわぁ、太っ腹な会社ねぇ
で、その後はどうなるの」
「うん、社長が食べたいって
いったらしいけれど、
研究所で研究材料にされるらしいよ」
「ええもったいない。
絶対研究員達のお腹に入るわよ」
「下世話な事を言うなよ。
なんていうか景気のいい話は
聞いてて気持ちいいよな」
「あら、それだったら魔法種で
トマトサイズのメロンが成る
メロトマトの種があるから
買ってみましょうか」
そう、奥様は魔女なのだ。
「へぇ、それはいいな。早速買ってきて
くれよな」
「うん、じゃぁ、早速明日魔女界に行って
買って来るわね」
「おう、楽しみだな」
こうして奥様は翌日メロトマトの魔法種を
買ってきて、鉢植えにしてくれた。
そして大切に大切に育てたのだが・・・・・。
「なぁ、お前。これって・・・」
「うん、どうみてもトマトだね。
メロンサイズ大の」
どうも奥様は安いほうの種を買って
しまったらしい。
その名もトマメロン。
トマトがメロンサイズになる魔法種。
それも二つも成っちゃって。
ええ、二人で必死になって食べましたとも。
塩ふりかけてこれはこれでおいしかったけどな。
後日、メロトマトの魔法種を買ってきて、
プチトマトサイズのメロンをたくさん食べたのは
当然のなりゆきだったのだ。
了
「なぁ、お前。知ってるか
夕張メロンが2玉で500万円だってさ」
夕食時、俺は奥様に向って
数日前の話題をふる。
「え!メロンで500万っ
誰が落札したの?」
「大手飲料メーカーだって。
何でも25日札幌ドームに、
26日からは新千歳空港に
展示されたんだってさ」
「ふわぁ、太っ腹な会社ねぇ
で、その後はどうなるの」
「うん、社長が食べたいって
いったらしいけれど、
研究所で研究材料にされるらしいよ」
「ええもったいない。
絶対研究員達のお腹に入るわよ」
「下世話な事を言うなよ。
なんていうか景気のいい話は
聞いてて気持ちいいよな」
「あら、それだったら魔法種で
トマトサイズのメロンが成る
メロトマトの種があるから
買ってみましょうか」
そう、奥様は魔女なのだ。
「へぇ、それはいいな。早速買ってきて
くれよな」
「うん、じゃぁ、早速明日魔女界に行って
買って来るわね」
「おう、楽しみだな」
こうして奥様は翌日メロトマトの魔法種を
買ってきて、鉢植えにしてくれた。
そして大切に大切に育てたのだが・・・・・。
「なぁ、お前。これって・・・」
「うん、どうみてもトマトだね。
メロンサイズ大の」
どうも奥様は安いほうの種を買って
しまったらしい。
その名もトマメロン。
トマトがメロンサイズになる魔法種。
それも二つも成っちゃって。
ええ、二人で必死になって食べましたとも。
塩ふりかけてこれはこれでおいしかったけどな。
後日、メロトマトの魔法種を買ってきて、
プチトマトサイズのメロンをたくさん食べたのは
当然のなりゆきだったのだ。
了