ss200131奥様は魔女と落花生
ss200131奥様は魔女と落花生
「ただいまぁ」
北風の吹く中、玄関を開けて
その冷気を玄関のドアで
遮断する。
パタパタとスリッパの音がして
「お帰りなさい、あなた」
「うん、ただいま。
う~寒い。お風呂入るな」
「そうね。そうしたほうがいいわ」
「あ、そうそうこれお土産。
後でたべような」
「え?何々、楽しみい」
こうして俺は風呂に入り温まり、
リビングへ行く。
「わぁ、うまそうだなぁ」
「そうよ、今日はカレーでぇす」
「カレーのルーを数種類組み合わせて
おいしくしてくれてるもんな」
「ま、本当はスパイスから作れれば
いいんだけどね。
今日はちょっと忙しくてね」
「いいって。日本式カレーは本場インドにも
進出しているんだぞ。あ、それよりお土産
なんだった?上司からもらったんだけど
包み開けてないんだ」
「あら、あたしも開けてないのよ。
とりあえずカレー食べてその後
開けて見ましょ」
「そうだな、いただきます」
・・・・・
「ああ、おいしかった。ごちそうさま」
「洗い物も終わったし、お土産
開けてみましょうか」
「お、そうだな。・・・あ、これって
落花生だ」
「本当ね。真空パックになってる。
おいしいけれど、ちょっと量が少ないわね」
「千葉県の名産だけれど高いからな。
あ、そうだ。お前魔女だろ。これ、量が
増やせないか」
そうなのだ。奥様は魔女なのだ。
「そうね。魔法って対価交換なのよね。
・・・そうだ!お隣さんからいただいた
白菜があるからそれを落花生に換えましょう。
お隣さんへのお返しにもなるし」
「おう、それいいな」
こうして、奥様は白菜を落花生に換えて
俺たちはたくさんの真空パック入り
落花生を手にいれたのだった。
「なんかちょっとお大尽気分だよな」
「ふふ、落花生でそんな気分になれるなんて
幸せな人ね」
了
「ただいまぁ」
北風の吹く中、玄関を開けて
その冷気を玄関のドアで
遮断する。
パタパタとスリッパの音がして
「お帰りなさい、あなた」
「うん、ただいま。
う~寒い。お風呂入るな」
「そうね。そうしたほうがいいわ」
「あ、そうそうこれお土産。
後でたべような」
「え?何々、楽しみい」
こうして俺は風呂に入り温まり、
リビングへ行く。
「わぁ、うまそうだなぁ」
「そうよ、今日はカレーでぇす」
「カレーのルーを数種類組み合わせて
おいしくしてくれてるもんな」
「ま、本当はスパイスから作れれば
いいんだけどね。
今日はちょっと忙しくてね」
「いいって。日本式カレーは本場インドにも
進出しているんだぞ。あ、それよりお土産
なんだった?上司からもらったんだけど
包み開けてないんだ」
「あら、あたしも開けてないのよ。
とりあえずカレー食べてその後
開けて見ましょ」
「そうだな、いただきます」
・・・・・
「ああ、おいしかった。ごちそうさま」
「洗い物も終わったし、お土産
開けてみましょうか」
「お、そうだな。・・・あ、これって
落花生だ」
「本当ね。真空パックになってる。
おいしいけれど、ちょっと量が少ないわね」
「千葉県の名産だけれど高いからな。
あ、そうだ。お前魔女だろ。これ、量が
増やせないか」
そうなのだ。奥様は魔女なのだ。
「そうね。魔法って対価交換なのよね。
・・・そうだ!お隣さんからいただいた
白菜があるからそれを落花生に換えましょう。
お隣さんへのお返しにもなるし」
「おう、それいいな」
こうして、奥様は白菜を落花生に換えて
俺たちはたくさんの真空パック入り
落花生を手にいれたのだった。
「なんかちょっとお大尽気分だよな」
「ふふ、落花生でそんな気分になれるなんて
幸せな人ね」
了