ss200630奥様は魔女と花火
「ふぅ、ごちそうさま。今日も美味かったよ」
俺は奥様にそう告げる。
「ふふ、良かったわ。それよりこの後
どうしよう」
「うーん。今年は花火大会が軒並み
なくなったからな」
「そうよねぇ。あ、そうだダーリン。
ダーリンの作ったガン〇ラ、
収納しきれなくなったのがあるでしょう。
あれ、使ってもいい?」
「え!・・・使うって・・・使ってもいいよ
(うう、逆らえない( ;∀;))」
「やーねぇ、あたしは魔女よ。
リビングを防火対策魔法をかけて暗くして、
ガン〇ラの中に火の精霊を入れて
飛ばすのよ。
でも良い子のみんなは真似しないでね(⋈◍>◡<◍)。✧♡」
「(誰に言っているんだ?)
ああ、それは楽しそうだな。
じゃぁ、俺、お茶の用意をするよ。
そうだ!浴衣着よう、雰囲気でるから」
「うわぁ、嬉しい♪あたし蝶の柄の浴衣があるの。
着る機会がなくてちょっとがっかりしてたのよね」
「俺は甚平を着ようっと。じゃぁ、さっそく用意しようぜ」
こうして俺たちは魔法の花火を楽しんだ。
奥様と俺は団扇で互いを仰ぎながら火の精霊入りガン〇ラが
リビングを飛び回るのを眺めていた。
「綺麗だな」
「そうね、綺麗ね」
ショーが終わり、後片付けをするとき。
俺は力尽きたガ〇プラの山に涙するのだった。
夏の夜は儚きものと鳥は啼き( ;∀;)
了
良い一日となりますように。
お読みいただきありがとうございました。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m