ss200731:マカローン星人とマカロン草
「な〜ん〜で我が国にばかり難問が
来るんだぁ」
「首相、落ち着いて下さい。
嘆いても仕方ありません。
とにかく対策チームを立ち上げましょう」
「秘書官、そう言うがな。
このご時世、やる事は山積みだ。
そこに、マカローン星人なるものが
ようするに宇宙人が本当にいたんだぞ。
そんなのクールジャパンかアメコミに
任せとけばいいんだ。
コミケの中でだけで完結してくれればいいんだよぉ〜」
「首相!とにかく対策チームです対策チーム!
例のマカローン星人は、ドールサイズで
ハリウッド映画みたいに攻めてくる気はなさそうですし。
ただ困った事が」
「なんだ、秘書官」
「彼らの食料である、いわゆる地球ではマカロンなんですが、
彼らの星ではマカロン草というのに成るそうです。
それを地球に植えたいというのですが」
「モーストラリアのクカメだな」
「首相もご存じですか。そうです。我ら民族にとっては
食料である海藻ですが、現地では外来植物として
大繁殖しています。
しかも現地人は食べないので処理に困っているそうです」
「うまいのになぁ。だが、マカロン草も帰化植物として
どんな作用があるかわからん。
地球の生態系に与える影響が多い。
しかも道端で生えるとなると、マカロンを子供たちが食べて
菓子業界にも影響が出るかもしれん」
「ハイ、農林水産大臣の元に業界から嘆願書が来ております」
「何とかマカローン星人と地球の間で適切な商品の交換、
もしくは金銀とかないのかね。
そうすれば菓子業界もマカロン需要が増えて
潤うから文句もでまい」
「首相、とりあえず地球に下りるマカローン星人の数を制限しております」
「彼らの母星は遠く何万光年も先にあるのに、
我が地球にたどりついた。
彼らの科学力は侮りがたい。なんとか技術を取り入れないか
交渉せよ」
「はっ、首相!」
こうして、マカローン星人はその可愛らしい姿から
ミニチュア世界遺産テーマパークの
キャストとして働いて、報酬としてマカロンをもらう事となった。
女性の心を掴み、テーマパークは大人気となったのだった。
宇宙船の技術としては、特に複雑ではなく
マカローン星人の念力で動いているとの事で
世界中の科学者をがっかりさせたのだった。
了l
良い事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m