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4コマ200926慣れればいいけどね

4コマ200926慣れればいいけどね
200926-pry
善き事がありますように。

お読みいただきありがとうございました。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m

テーマ : 落書き・絵日記
ジャンル : ブログ

ss200925レベル1のヘルゲート「異世界に宇宙人ありですか?」

ss200925レベル1のヘルゲート「異世界に宇宙人ありですか?」:

「紅葉がきれいだなぁ」

俺は出前の配達の愛自転車を
漕ぎながらつぶやいた。

あれだけの酷暑を忘れるほど
秋は涼しさを運んでくる。
愛自転車のペダルを踏むのも
心なしか弾んでいるような気がする。

俺は食堂にたどりつく。
自転車を片づけ店に入り、
「ただいま戻りました」と店長に声をかける。
「おう、ご苦労さん。賄い飯食べろよ」
と店長がぼそりと言う。
その声に応えながらそっとつぶやく。
「いつになったら俺の世界に帰れるんだろ、はぁ」
あ、俺、唯の出前のバイトだけど、
今いる世界、地球じゃなくて異世界ナンデス。

いやぁ、最初は困ったよ?
何しろここはどこ?家はどこ?腹減ったどうしよう
と悩んでいたら、
この世界では異世界人って結構出現するらしく、
対応ばっちりお役所仕事サクサク進んで
家も職ももらえて、一応元の地球の移転時間に
合わせて戻れるよう確認してくれるという
親切ぶりだった。

で、紹介された職が住み込みの食堂の出前持ち。
この世界って、魔法があるけれど
一般人はそんな大して使えない世界。
まだ馬車が活躍している生活水準なのに、
何故か自転車はあった。
何故だ?文明の発展手順が違うくね?
と思ったけれど、どうやら
俺より以前に異世界転移しちゃった人が
魔術師と協力して根性で作り上げたらしい。
でも、庶民にとってはちょっと手を出すのは
ためらう値段なのに、
何故か店長が持っていて、
俺に出前の時に使えと貸してくれた。
ただし、出前の中身がこぼれない装置は
開発してくれてなかったので、
俺は店長のシゴキじゃなくて猛特訓で
中身をこぼす事無くお客さまに届ける
事ができるようになった。

「で、店長。次の出前先はどこですか?」
おれは賄いの飯を食べ終えて店長に尋ねた。
「おう、いつもの『ヘルゲート』だ」
俺の身体に緊張が走る。
「王立魔術学院ですね」
「そうだ。そこへ出前だ」

ー王立魔術学院。そこは偏屈魔術師の集まりだった。
本来、国の一機関に出前を届けるのに
身構える必要はない。
だが、そこは偏屈魔術師の巣窟。
自分の魔術を使いたくてたまらない連中の集まりだ。
裏門?怪しげな魔術道具が所狭しと置かれていて
いつ何が発動するかわからない道を通れるのは
魔術に精通する業者でないと危なくて仕方がない。
それでもこの国ではレベル1の穴場と言われている。
  正門は「休戦協定」というやつが発動しないと
一般人は通れない。
それなしで唯一出前を届けられるのがこの俺だ。
「アイサー、出前はこれですね。
届けてきます」
「おう、気を付けてな、と
その前にこの装備を持っていけ」
そう言って店長が出したのは
野球ボールだった。
そう、俺の世界の野球ボール・・・
「諜報部員からの連絡だ。
今回の敵にはこれが役に立つらしい。
取り出しやすい所にしまっておけ」
そう店長は言ってお玉を振って
行けと合図する。
俺は仕方がないので前かごの
空いてる所に野球ボールを押し込んだ。
そして俺は愛自転車にまたがり
出前へと疾走した。

そうして王立魔術学院の正面ゲートに
到着した。

「ふふふ、待っていたわよデマエ二スト」

「・・・」

俺はどうリアクションしていいのか分からなかった。

王立魔術学院の正面ゲートから正面玄関の間の道に、

宇宙人スーツを着た三人の魔術師(多分)が待ち受けていた。

体型と口調から女性らしいが・・・男だったら良かったのに。

いや、そッちの趣味は無いが速攻叩きのめして

出前を終了させられるのになぁと遠い目をする俺。

俺は深いため息をつくと、

「念のため聞くけどその宇宙人スーツは何で着ているのでしょうか」

すると、真ん中のスーツを着た女(多分)

目の前でなんだか分からんが可愛いポーズらしきものをとって

「うふふ、教えてあげるわ。

このスーツはウチュウジンスーツとやらではなくて、

高名な異世界人の勇者様がお作りになった

プロテクタースーツなのよ。

私達は、その成績の良さから、このスーツを学院から

賜ったの。名付けて『明るい三連星』よ❤」

そうして両脇の二人と共にキメポーズをした。

俺はその場で崩れ落ちそうになった。

その高名な異世界人勇者様は某番組のファンに違いない。

何考えてやがんだ。異世界人の知識が無い事をいいことに

変な物作りやがって。

しかも宇宙人スーツ関係ないだろ。ああ、そう言えば

もうすぐハロウィンだからその関係か。

いや、それにしてもこの場合黒いスーツを提供すべきで

いや、恰好からして泥棒と間違われる黒いスーツでは

治安上問題があると踏んで宇宙人スーツにしたのかもしれない。

「ちょっと、デマエ二スト!何ぼさっとしているのよ。
さぁ、私たちと手合せ願うわ。そしてその出前を寄こしなさい!」

俺が思いっきり自分の世界に入り込んでいると、

宇宙人スーツ(もういいや)を着た

『明るい三連星』(これもいいや)

三人組のセンターが(多分リーダー)

俺に指をつきつけてそう言った。

いかんいかん、訳のわからん高名な異世界人勇者の

おかげで本来の出前の任務を忘れるところだった。

俺は、気を取り直して愛自転車のペダルを踏み込もうとした。

すると、三人組が突然光り出して空中へと浮き上がった。

そしてセンターを中心に両脇二人がくるくる回り始めて

光の渦ができたかと思うと

三人が声を揃えて「レイストリームアタック」と叫んだ。

俺はとっさに、愛自転車をバックさせた。

俺がさっきまでいた場所には土埃を上げて

巨大な穴が開いていた。

俺はくっと歯ぎしりした。

負けん、負けんぞ俺は・・・て

俺、ただの出前持ちじゃん。

あぶねぇ。思わずのせられるところだった。

そんな事を考えているうちにも

三人組はセンターを中心に両脇の二人が

くるくる回っている。

俺は店長からもらった野球ボールを取り出すと、

今まさに呪文を唱えようとしていた彼女達に

投げつけた。

すると野球ボールが割れて中から蜘蛛の巣状の

糸が彼女たちが放った光を包み込むように

彼女たちを拘束した。

「きゃぁ」

という悲鳴と共にどさりと三人がどさりと地面に落ちる。

「ん?」

そこにはピンク・金髪・青色の髪の毛をした魔女っ子達がいた。

「あ、宇宙人スーツ破けてる」

そうなのだ。宇宙人スーツはどうも細切れになって

破け散ったらしい。

そして全男性諸君には惜しい事に、

彼女たちは、いわゆるリボンとレースふりふりの

可愛い魔女っ子衣装を無事にきていたのだ。

俺にとっては幸いなことに。

呆然としている彼女たちの脇を通って、

俺は王立魔術学院の正面玄関のドアを叩く。

「ちわーす。出前届けにきましたぁ」

すると管理人さんが出てきていつもご苦労様と

労われて、代金をもらい空の容器を回収した。

そして、俺は愛自転車を押しながら

正面ゲートへ向かった。

途中まだ呆然としている魔女っ子達(以前戦った事がある)に

「あのー。大丈夫ですかぁ」

と小声で声をかけて通り過ぎようとすると、

ガシッと右足首を握られた。

「ヒッ」

恐ろしさの余り俺は悲鳴をあげる。

それはピンクの髪の魔女っ子アイドル自称センターだった。

「よ~く~も聖なるプロテクタースーツを

破いてくれたわねぇ。黒猫に代わってお仕置きよっ」

そう自称センターが言い放つと、

他二人もキッと俺を睨んで呪文の詠唱に入った。

俺は、必死で自称センターの手を振り払い、

攻撃魔法が飛んでくるのを避けながら

正面ゲートへと脱出した。

やっと安全なところまでくるとホッとして

「いいじゃん、下、ちゃんと着こんでいたんだから。

それにそもそも向こうが攻撃してきたんだから

自己責任だろーが」

とつぶやくのだった。

「ちょっとぉ。出前持ちのお兄ちゃん、

何ぶつくさいってんの」

脇をみるとそこにいたのは焼き鳥屋の娘だった。

「ほら、大の男がそんなめそめそしてんじゃないわよ。

焼き鳥おごってあげるから元気だしな」

こういう時って人の親切が身に染みるなって

思いながら俺は礼を言って店へと戻るのだった。

「出前持ちのお兄ちゃん、恋煩いかな」

そんな事を焼き鳥屋の娘が考えているのも知らずに。



善き事がありますように。

お読みいただきありがとうございました。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m

テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

4コマ200925いや、勝手にやって・・・

4コマ200925いや、勝手にやって・・・
200925_pry
善き事がありますように。

お読みいただきありがとうございました。

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ss200924あいつとメロンパン

ss200924あいつとメロンパン:

「ねぇ、委員長。このメロンパンおいしいよ」

ここは校舎の屋上。

そして、このとぼけた発言をしているのが

同級生だ。

「いつも焼きそばパンを『おいしい』て言っていたが
趣旨替えか」

俺は読んでいる本から目を離さずに答える。

「ううん。焼きそばパンはもう食べたの。

そして定番のおいしさよ。

だけど、久しぶりに買ったメロンパンが

おいしい事に気づいたの」

「そうか良かったな」

「委員長、知っている?
メロンパンって日本生まれなのよ。
昔、メロンが高くてせめて形だけでもと
パンで作ったのが始まりなのよ」

「そうか。それは良かったな。
それで何故俺の顔にメロンパンを近づける」

「あ、大丈夫だよ。もう一個買っていたから。
委員長、ゼリー飲料しか食べてないじゃない。
もう少し栄養とった方がいいと思うな」

そう言って同級生は俺の口にパンを押し込んだ。

そうなれば食べざるを得ない。

久しぶりに食べるメロンパンは甘くてしっとりしていた。

「うまいな」

ぽつりと俺は言う。

「そうでしょう委員長。今度は焼きそばパンに挑戦ね」

「ああ、そうだな。食べてみようかな」

俺はそれまで食べ物に興味がなかった。

だが、これを機に少しづつ食に興味を持つようになった。

そして今。

包丁の音に我が子達が目をキラキラさせて

料理ができるのを待っているのが微笑ましい。

「もう少ししたらできるから。お母さんも帰ってくるぞ」

そう言うと更に嬉しそうな顔をする子供たちに

俺はいつか料理を一緒に作ろうと思うのだった。

最初はメロンパンにしようかな。

子供は甘いものに目がないから。

あいつの好物だしな。




お読みいただきありがとうございました。

善き一日をお過ごしください。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m

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4コマ200924あれ?成長しちゃった

4コマ200924あれ?成長しちゃった
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*フィクションです。実在するおもちゃとは関係ございません。

善き事がありますように。

お読みいただきありがとうございました。

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ss200923レベル1のヘルゲート「仮面の着用は止めて下さい」

ss200923レベル1のヘルゲート「仮面の着用は止めて下さい」:

「あ、虫の音」

俺は出前の配達の愛自転車を
漕ぎながらつぶやいた。

夏から秋へ季節は確実に移っている。
あれだけ鳴いていた蝉の声も
今は途絶え、秋の虫が合唱を楽しませてくれる。
「田舎のじぃちゃんばぁちゃん元気かな」
郷愁を漂わせるのは仕方がない。

俺は食堂にたどりつく。
自転車を片づけ店に入り、
「ただいま戻りました」と店長に声をかける。
「おう、ご苦労さん。賄い飯食べろよ」
と店長がぼそりと言う。
その声に応えながらそっとつぶやく。
「いつになったら俺の世界に帰れるんだろ、はぁ」
あ、俺、唯の出前のバイトだけど、
今いる世界、地球じゃなくて異世界ナンデス。

いやぁ、最初は困ったよ?
何しろここはどこ?家はどこ?腹減ったどうしよう
と悩んでいたら、
この世界では異世界人って結構出現するらしく、
対応ばっちりお役所仕事サクサク進んで
家も職ももらえて、一応元の地球の移転時間に
合わせて戻れるよう確認してくれるという
親切ぶりだった。

で、紹介された職が住み込みの食堂の出前持ち。
この世界って、魔法があるけれど
一般人はそんな大して使えない世界。
まだ馬車が活躍している生活水準なのに、
何故か自転車はあった。
何故だ?文明の発展手順が違うくね?
と思ったけれど、どうやら
俺より以前に異世界転移しちゃった人が
魔術師と協力して根性で作り上げたらしい。
でも、庶民にとってはちょっと手を出すのは
ためらう値段なのに、
何故か店長が持っていて、
俺に出前の時に使えと貸してくれた。
ただし、出前の中身がこぼれない装置は
開発してくれてなかったので、
俺は店長のシゴキじゃなくて猛特訓で
中身をこぼす事無くお客さまに届ける
事ができるようになった。

「で、店長。次の出前先はどこですか?」
おれは賄いの飯を食べ終えて店長に尋ねた。
「おう、いつもの『ヘルゲート』だ」
俺の身体に緊張が走る。
「王立魔術学院ですね」
「そうだ。そこへ出前だ」

ー王立魔術学院。そこは偏屈魔術師の集まりだった。
本来、国の一機関に出前を届けるのに
身構える必要はない。
だが、そこは偏屈魔術師の巣窟。
自分の魔術を使いたくてたまらない連中の集まりだ。
裏門?怪しげな魔術道具が所狭しと置かれていて
いつ何が発動するかわからない道を通れるのは
魔術に精通する業者でないと危なくて仕方がない。
それでもこの国ではレベル1の穴場と言われている。
  正門は「休戦協定」というやつが発動しないと
一般人は通れない。
それなしで唯一出前を届けられるのがこの俺だ。
「アイサー、出前はこれですね。
届けてきます」
「おう、気を付けてな、と
その前にこの装備を持っていけ」
そう言って店長が出したのは
ペンタイプの槍だった。
「諜報部員からの連絡だ。
今回の敵にはこれが役に立つらしい。
胸元のポケットに差しておけ」
そう店長は言ってお玉を振って
行けと合図する。
俺は愛自転車にまたがり
出前へと疾走した。

そうして王立魔術学院の正面ゲートに
到着した。

「ふふふ、待っていたよ。
この僕に勝てるかな?」

・・・・俺はあんぐり口を開けた。
そこにはヘルメットに角がついて
目元を隠した仮面を被って、
ご丁寧に赤い軍服を着ている
ハスキーボイスの少女がいた。

「はぁあ?赤い彗星ぃ?」

俺が思わず叫ぶと

目の前の少女は、ふっと笑って

「いい二つ名を付けてくれたものよ。
よし、今からその名を名乗ってやろう」

なんか動作が某宝○の男役みたいだと思いながら

「いや、女性ならそこはキ○リア様じゃ
ないのか」

「?キ○リア様とは何者だ?
この服装は高名な異世界人の勇者が
デザインした物だ。
私は土魔法を操る。
さぁ、デマエ二スト君。
そこのゲートから王立魔術学院の玄関まで
たどり着くことができるのかな。
やれるものならやってみたまえ」

そう彼女が言うと
地面が持ち上がり、人型をとり始める。
それは・・・・

「うわぁ きどう○んしがん○むだぁ」

思わず全部平仮名で叫ぶ程あきれ果てた。

「ふふふ、この『むだんがしんせう土器』は、
かの高名な勇者が開発した呪文で発動するのだ。
さぁ、『むだんがしんせう土器』よ
デマエ二ストを倒すのだっ」

「俺にデマエ二ストなんて変な
二つ名をつけるなぁっ
俺は単なる出前持ちだっ」

何が悲しゅうてデマエ二ストなぞ

言われなければならないのか。

とにかく、なんちゃら土器の攻撃を

右に左に除けながら、倒す機会を伺う。

すると丁度、なんちゃら土器が振り下ろした

右腕が地面に食い込んだ。

しめた!俺はその瞬間を逃さなかった。

なんちゃら土器いや、『むだんがしんせう土器』の

右腕を愛自転車ごと駆け上った。

そして、胸ポケットから店長からもらった

ペン型槍を『むだんがしんせう土器』の

額に向かって投げつける。

すると、ペン型槍は光を放って大きくなったかと思うと

丁度額に刺さり、『むだんがしんせう土器』は

亀裂がはしりはじけ飛んだ。

俺は、その破片をひょいひょい避けながら

王立魔術院の玄関へとたどり着いた。

「ちわー。管理人さん、出前一丁届けにきましたぁ」

・・・・

俺は出前を管理人さんに渡して空の器と代金を受け取り

愛自転車にまたがった。

そしてふと横を見ると、

赤い彗星のコスプレ?をした少女がうずくまっていた。

さすがに心配になり、助け起こすと

金髪碧眼の美少女がそこにいた。

「おい、しっかりしろ」

俺がそう言うと彼女は顔を触って

片手で顔を隠し、

「よくも僕の顔を見たな。
掟で顔を見られたらその者を
始末しなければならない。
覚悟しろ、デマエ二ストぉ」

そう言ってレイピアを繰り出してきた。

俺は愛自転車に乗って通常の三倍速で

王立魔術学院を後にした。

そしてふらふらになりながら、

「何が悲しゅうて顔見たからって
命狙われるなんて。番組ちがうだろ」

とつぶやきながら自転車を漕いだ。

夕刻になると風もヒンヤリしてくる。

「くしゅん」とくしゃみをして

店へと向かうのだった。



善き事がありますように。

お読みいただきありがとうございました。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m

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4コマ200923色とたわむれて

4コマ200923色とたわむれて
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お読みいただきありがとうございました。

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SS200922あの頃に戻るには

SS200922あの頃に戻るには

ビシッ

俺は右頬を叩かれた痛みを実感する。

そう、さっきまでレストランで

和やかに食事をし、将来の事なんかも

話していたはずの女に叩かれたのだ。

「意味が分からない、何故だ」

「だからそういうところよ。

貴方が何を考えているのか分からないの。

そりゃそうよ。貴方はエリートですもの。

私より数倍お利口さんね。

だけどいつもいつも理屈を言われてばかりるのに

我慢ができないの。

確かに貴方は正しいんでしょうよ。

でも、私はその正しさに飽き飽きしたの。

別れましょう。さようなら」

そうやって一方的にしゃべった女は

くるりと後ろをむくと走り去って行った。

周囲が好奇の目を向けていたが、

俺と目線が遭うとそそくさと歩き出す。

俺も眼鏡をかけ直して人混みに紛れる。

その時、ふと思い出す。

学生の時。校舎の屋上。

あの、どこか飄々とした頭のねじが

緩んでいるとしか思えない同級生を。

「委員長、焼きそばパン食う?」

そいつは満面の笑みで焼きそばパンを差し出す。

俺は読んでいた本から目線を上げて、一言

「いらん」

と答えた。

「えーっ委員長。購買の焼きそばパン
世界一うまいんだぜ。もったいない」

「お前、毎日焼きそばパン食べて飽きないな。
それを毎日見ている俺は見飽きただけだ」

「そうなの?そうかぁ。でもさ俺
将来結婚したら、毎日同じ物が出されても
大丈夫なように訓練しているんだぁ」

「あのなぁ。今は共働き家庭が大部分だから
お前も料理を作れた方がいいぞ。
方向性が間違っている」

「うーん。そしたら俺、焼きそばパン
俺の当番の時に買ってくるんだ」

「お前の未来の嫁さんに同情するよ。
せいぜい捨てられないようにしろよ」

・・・・・・・
気付いたらマンションの

ポストの前にいた。

社会人の俺で独り暮らし。

ポストを開ける。

チラシは共同のゴミ箱に捨てる。

そして各種郵便物の中に

ハガキが一枚入っていた。

あいつからだ。

「子供が生まれました♪」

ハガキには、あいつと奥さんと

生まれたばかりの赤ん坊の

三人の写真が印刷されていた。

「・・・・・・」

あいつの奥さんは平凡な顔をしていたが

幸せそうだった。

あいつに焼きそばパンを毎回食べさせられても

怒らないのだろうか。

いや、怒るだろうな。喧嘩したり仲良くしたり・・・。

あいつ家事ちゃんと手伝えているのだろうか。

邪魔になってなければいいが。

「でないと愛想つかされるぞ」

おれはくすりと笑ってつぶやいた。

今度、ご家庭にお邪魔してやろう。

あいつを見習う日が来るなんて

思ってもいなかったなと考えながら。



お読みいただきありがとうございました。

善き一日となりますように。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m

テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

4コマ200922扉を開けると・・・

4コマ200922扉を開けると・・・
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善き事がありますように。

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SS20092⒈キャラクター紹介『エッ愚痴』

SS20092⒈キャラクター紹介『エッ愚痴』



キャラ育成ゲームエッグちの中でも
口の悪さで心が折れると評判の
レアキャラ『エッ愚痴』を
拾ったぷりちーぴ・・・

ぷりちーぴの元で色々あったが、

ある日、ゲーム機の中を飛び出して、

みんなに見送られて冒険の旅に出たちーぴ。
・・・・・・・・
がさごそがさごそ

どこまで行っても草いきれの中を

エッ愚痴は進んでいた。

(冒険ってこんな単調な所を
テクテク歩くだけなのかな)

そう、ゲーム機の中だったら

敵が現れたり宝箱が出現するのだが

現実世界ではそうはいかない。

第一宝箱を見つけたら警察に届けないと

犯罪である。

(いい加減歩き疲れた。
それに喉が渇いたしお腹空いた)

ゲーム機の中にいれば、ぷりちーぴが

ご飯を用意してくれたが、

そのぷりちーぴはもういない。

自分で何とかせねばならない。

すると前方から何かがガサガサと

草をかきわけながらやってきた。

犬だ。

そして更に後ろから

「このバカ犬どこへ行く気よ。
って、なにこの生き物」

どうやら犬の飼い主のようだ。

そして、犬はエッ愚痴をくわえると

飼い主に向かって見せたのだ。

褒めて褒めてといわんばかりに。

「離せぇ、このバカ犬ぅ」

エッ愚痴がそう言ってもがくと、

犬は飼い主の手の中にエッ愚痴を落とした。

「あんた、しゃべれるんだ」

「そうだよ。当たりまえだ。」

「ふ~ん。固いプラスチックじゃなくて
スライム状に覆われたAI搭載おもちゃかな」

「それより水とご飯をくれ」

「あ~らそれが人にものを頼む態度かしら。
ま、いいわ。ほらスティック菓子と
やっほーお茶があるから飲む?」

エッ愚痴は差し出されたそれらを

一心不乱に食べるのだった。

「なんかあんた面白いからうちで
面倒みてあげる。いらっしゃい」

こうしてエッ愚痴の冒険は終わったのだった。

いや、エッ愚痴を拾ってくれた彼女の家は

大家族でその上動物がたくさん住んでおり、

エッ愚痴は彼らに囲まれ騒々しくも

楽しい?毎日を過ごすのだった。



お読みいただきありがとうございました。

善き一日となりますように。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m



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プロフィール

ぷりちーぴ

Author:ぷりちーぴ
はじめまして
主に4コマ・
ショートショート・
(↑一部を除いて
フィクションです。
実在の人物・団体等とは
関係ございません)
俳句(偉人の人生を詠んでいるちーぴ)
を更新しているちーぴ
日本に暮らす宇宙生物
ちーぴ。

*ブログに掲載している
商品や値段は
変更されていたり
終了している事が
ございます。
ご了承のほど、
宜しくお願いします。
*4コマの記念日はウィキを
参照しております。




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ご了承の程宜しくお願い申しあげます。
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