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211126 天職と適職は一致したい

211126 天職と適職は一致したい:


私、瀬能ゆかりは
いわゆる地下アイドルをしている。
だけど人気は今一つ。
SNSの反応も薄くて
ええ、お陰様で悪口の一つもない
健全な閲覧サイトですけれどそれが何か?

・・・なんてケンカ売っている場合じゃなーい!
モデルもそうだけれど閲覧数の少ない
地下アイドルにくる仕事は少ない。
とほほ。

そんな時、事件は起きた!
都会の中を彷徨うニホンザルが
ニュースになっていたのだ。
ふふふ、これはイケる!
そうなのだ。
私にはちょっとした特技がある。
それは・・・犬猫はじめ奈良の鹿等
動物に以上に好かれるのだ。
学校の行き帰りは凄かった。
塀の上や窓の側で
ネコたちが並んで挨拶をしてくれるのだ。
最初はニャァニャァ鳴いて
うるさかったので、幼稚園の時に
「だまりにゃさい!」
と叫んだところ、
ピタっと猫達がだまり以降それが続いた。

そして今回のニホンザル都会徘徊事件。
そう、私の特技を活かすべきっ。
そうしてニュースになって
ネットで話題になって閲覧数が増えて
トップにのぼりつめるのよ!

私は早速、衣装に着替えた。

「待っててね、ニホンザルさーん💖」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「みんなぁ 今日もげんきかなぁ♪
ゆかりおねぇさんは今日も元気だよぉ。
さぁ、今日はあの都会でゆかりおねぇさんが
助けたお猿のジロー君のショーを
見にきてくれてありがとう!!
みんな楽しんでね🎵」

・・・私は今、『ええぞ猿団体』で働いている。
私は確かに都会で徘徊していたニホンザルを
捕まえた。
だが、捕まえたニホンザルは私から離れようとせず、
それをニュースで見た『ええぞ猿団体』の団長が
【私達】をスカウトした。
私の特技には一つ欠陥があった。
それは人間以外の動物の雄とちびっ子達に
モテるということが判明したのだ。

天職と適職は違うというけれど
それはあんまりだと思いつつ、
猿とちびっ子達に癒される自分がいるのだった。



善き事がありますように。

お読みいただきありがとうございました。

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ジャンル : 小説・文学

ss211119俺と隣の吸血鬼さんと夢か現実かそれが問題だ。

ss211119俺と隣の吸血鬼さんと夢か現実かそれが問題だ。


「ぶえっくしゅん」

俺は盛大にくしゃみをする。

「お大事に」

そう返したのは吸血鬼さん。
そう吸血鬼さんなのだ。

ひょんな事から知り合った俺達は、
俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに
家事一切を引き受けてもらっている。
しかも、彼は食事(献血)をすると
目からルビーがでて、その分け前の半分を
俺にくれる太っ腹だ。
しかも闇夜の鴉も真っ青な黒い髪は
天使の輪ができていて、
その青い瞳でみつめられたら
どんな女性も首筋を差し出すその美貌と
きたもんだ。
ま、男の嫉妬もおこらん位の美形である。
まぁ、おかげで俺は、それまで勤めていたブラック企業と
おさらばして、定時定刻出社退社土日祝日有給全消化の
ホワイト企業に再就職。
しかも、吸血鬼さんの手作り料理でコンビニで命をつなぐ
生活ともさよならして、健康優良児と化している。
もちろん、そっちの方が吸血鬼さんにとっても喜ばしい
事なのでウィンウィンの関係だ。
そして最初に戻る。

「う〜、誰か俺の噂をしているのかな。
絶世の美女とかが俺のインスタグラム見て
『まぁ、なんて素敵な男性なの』
とか言っていたりして」

(∀`*ゞ)エヘヘと俺がそうんな妄想を言うと、

「今はネットで世界中につながっていますからね。
あながちありえないことではありませんよ」

吸血鬼さんは洗濯物をたたみながら淡々と応える。

「うーん、でも美男美女になりすまして
なけなしの貯金を奪う犯罪もあるからな」

すると吸血鬼さんが、にっこり笑って

「大丈夫です。あなたのスマホは私がハッキングしていて
そういう類の犯罪は排除しておりますから」

そう言い放った。
何ですと?吸血鬼さん今なんて言った?

「吸血鬼さん、もしかしてお見合いサイトに
登録できないの吸血鬼さんのせい?」

すると吸血鬼さんは口の端をあげてニッコリ笑った。

「さぁ、どうでしょうねぇ。
でもあなたが誰かとお付き合いをしたり
結婚するようになりましたら、
私の食事提供者を紹介して下さいね」

うっ。俺は言葉につまった。
吸血鬼さんの家事能力は超高い。
そんじゃそこらの女性では太刀打ちできないだろう。
だけど、おれもお年頃。
おんにゃの子とお付き合いして鐘を鳴らして
子供の駆け回る生活も夢見てる。

「・・・それ、保留にしておいてくれる。
ハムレットでも見ようか」

「いいですよ」

吸血鬼さんはにっこり笑ってテレビを動画配信サイトに変えた。



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211112 11月は秋を拾う月

211112 11月は秋を拾う月:


このご時世、リモートワークがすっかり身について
久しぶりの出勤に首のネクタイが
なんだかくすぐったく感じられる。

電車から降りて駅の改札を抜ける時、
ちょっと指先でネクタイを緩める。
それだけで社会人としてのしがらみから
解放されたような気がする。

そんな時。

~♪
11月は秋を拾う月
夏の陽射しが和らいで
あの激しい恋もおちついて
温かな眼差しの中に
自分を探すああその瞳
その瞳の中の自分が揺れて歪みこぼれだす時
ああ、あの夏は終わったのだと
納得するだけね
だから11月は秋を拾う月
拾った秋は真っ白なセーターで
お揃いの夢を見る~♪

聞こえてきたのはストリートミュージシャンの歌声。
よく見ると、ホームの通路で
一人の女の子がギター片手に歌っていた。
俺は何となく近づいて行って
その歌声に耳を傾けた。
恋かぁ。
そう言えば子供が産まれて忙しくて
妻と話し合う時間も無かったっけ。
いや、話し合っても子供のことか仕事のことで
手一杯だった。

俺は、彼女から少し離れて妻に電話する。
そして子供たちが眠ったことを確認すると
ストリートミュージシャンの女の子に近づいて、
CDを一枚買った。
今時CD
CDなんてと思ったけれど、サイン入りなので
将来大物になれよと一言添えた。

後は、妻にケーキとシャンパンを買ってかえるだけ。
11月は秋を拾う月
拾われ損ねないようにと願ってやまない,から。



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211105ボールペンの薔薇

211105ボールペンの薔薇:


私は三色ボールペンを愛用している。
黒、赤、緑の三色だ。
ある日、ボールペンの赤い色がきれた。
私は途方に暮れた。
私は三色ボールペンの赤色で
ノートに薔薇を描いていたからだ。
嫌なこと、つらいこと、悲しいこと、
そんなことがある度に
ノートに紅い薔薇をボールペンで描いていた。
赤は私の心の色。
マイナスなことに遭遇する度に
優しい優しい私の心の部分を
赤い薔薇を描くことで癒してきた。
どうしようか悩んだ私は
何気なく、三色ボールペンの緑色を出した。
そして赤い薔薇の絵に、葉と茎を添えた。
私は夢中で書き添えた。
そして緑色のボールペンも色がきれた。
後に残ったのは黒。
私は表紙に黒猫の絵を描いた。
ただただ描いた。
何匹も何匹も描いた。
ノートはすべて埋まった。

私はとても満ち足りた。
そして、そのノートに詩を書こう
残りの黒はまだたっぷり残っているから。
私のノートは詩集になった。



善き事がありますように。

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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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主に4コマ・
ショートショート・
(↑一部を除いて
フィクションです。
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を更新しているちーぴ
日本に暮らす宇宙生物
ちーぴ。

*4コマの記念日はウィキを
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