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ss220429 絶体絶命!!3

ss220429 絶体絶命!!3 :


「い、いやぁあぁああああああああ」

この悲鳴は女魔法使い。

「うぎゃぁあああああ、なんでこんなところに
フラワーポイズンの蕾があるんだよぉっ」

これはうるさい若いシーフの絶叫。

俺達パーティーは絶体絶命のピンチにある。
この森の近くの町で薬草採集の依頼を受けただけなのに、
森に入ってすぐに、蕾の時は栄養にするために
動物を食して動き回るフラワーポイズンに
出くわしたからだ。

ああ、ちなみに俺は剣士だ。

「ちょっと剣士!誰に向って自己紹介しているのよっ。
ぼーっとしてないであんたも戦闘に加わりなさいよっ」

・・・確かにそうだ。俺は戦闘職の剣士。
それではご希望に応えて
俺は聖剣エクスカリバーを構えた。

「ま、待て。エクスカバーで切る気かっ」

その通り。
オレはタンっと跳躍するとフラワーポイズンの真上から
聖剣エクスカリバーで上段切りをした。

トンっと地面に着地すると、後ろでフラワーポイズンが
力なく倒れた。

「おい、何てことをしてくれたんだぁ」

シーフ煩い。俺はきちんと仕事をした。

「お前、フラワーポイズンの蕾は切ると中から
花粉が出てくるんだぞっ。
しかも、くしゅんくしゅん。
聖剣エクスカリバーは影響力が広い。
多分近くの町まで花粉が届いているはずだっ」

・・・

「くしゅんくしゅん、あんた最低!パーティーから出て行ってよぉ」
涙目の女魔法使いに言われた。

その後俺はパーティーを追い出された。
解せぬ。
だがこれは事実だ。
俺は新たなパーティーを求めてさすらうのだった。




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ss220422 この告白は・・・(エピソード4)

ss220422 この告白は・・・(エピソード4) :


「・・・さん、夢子さん
起きてください」

満開の桜の花が風に吹かれて
ひらひらと舞い落ちるころ。
私はいつの間にか
桜の木の下で眠っていたみたい。
目を開けるとそこには
一人の学生服を着た青年が立っていた。
見慣れない制服。

私は慌てて起き上がり、
洋服に散らばっていた
桜の花びらを手ではらった。

「あの、私に何の御用でしょうか」

私は恐る恐る青年に尋ねる。
そう、私はこの青年に見覚えがなかった。
なのに彼は私の名前を知っている。
青年はにっこり笑うと

「はい、夢子さん。
信じられないかも知れませんが
僕は貴女のことを存じ上げています。
そして」

青年は一呼吸おくと、

「僕は貴女が好きです」

「え?」

「はい、お慕いしております」

私は戸惑った。
何故なら私はもう八十を優に超えているからだ。

「まぁ、こんなおばあちゃんを
からかうんじゃありませんよ。
ああ、今日はエイプリルフールでしたね」

すると青年が頭をかいて

「そうですね。今日はエイプリルフールでした。
でも、僕があなたをお慕いするのには
変わりありません」
青年はにこやかに私に告げた。

「・・・・」

私は年甲斐もなくどぎまぎした。
こんな孫のような青年に告白されるなんて
この歳であり得るのだろうか。

「夢子さん、覚えていませんか。
僕はあの時この桜の木の下で
『必ず戻って参ります』
と伝えましたよね」

「あっ」

私はその言葉で全てを思い出した。

「傑(すぐるさん)、傑さんなの?」

「はい、やっと戻って参りました」

「怪我は?怪我をされたと伺っておりましたが」

すると傑さんはにっこり笑って

「はい、手当をしていただいて元通りになりました。
夢子さん、お願いがあるのです。
僕は用事があるので先にあの車に乗って
先に家に戻ってください」

「でも、でももう離れるのは嫌です。
・・・いいえ我儘を言ってはいけませんね。
では家でお待ち申し上げております」

「はい、僕もすぐ後を追いますので」

こうして夢子さんは車に乗って
家へと帰って行った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「お疲れ様、『傑さん』いえ、拓海君」

ひょこっと学生服を来た少女が桜の木の後ろから
顔を出す。

すると青年はにっこり笑って

「ええ、後は『傑さん』が
夢子さんを迎えに来ることでしょう」

「今日ってエイプリルフールよね」

「嘘はついていませんよ。
『傑さん』は僕の前世ですからね」

桜の花びらが二人の間を舞い散る中
二人は黙ってその光景を見ていた。




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ss220415この告白は・・・(エピソード3)

ss220415この告白は・・・(エピソード3) :


柳良(なぎら)さん、好きですっ
僕と付き合ってください」

学校の桜の木の下で一年下の男子に
呼び戻されたらいきなりのこの告白。
私はひらひらと舞い落ちる花びらを
一枚つかまえてためつすがめつ眺めた後、
「今日はエイプリールフールだわ」
と断言した。

すると年下君は慌てて

「確かにそうですけれど僕の気持ちは本当です。
桜の花のように儚くなくて
若葉のように芽生えていますっ」

「そうかしら。でも私には
一陣の風が吹けば舞い上がり落ちる桜の花びらの
中に溶けてしまうものにしかみえないわ」

「そんな、やっと人間になれたのに・・・
告白できたのに・・・」

年下君が訳の分からないことを言った後、
一陣の風が吹き荒れ、桜の花びらが舞い上がり
彼の姿を隠した。

「あれ?年下くん?」

桜の花びらが落ちた後、
そこにいたのは私一人だった。




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ss220408 この告白は・・・(エピソード2)

ss220408 この告白は・・・(エピソード2) :


四月も入学式が終わり、
桜の木も若葉がほとんどになるころ。
窓を開け放した私の机の上に
ひとひらの桜の花びらが舞い降りてきた。

「好きです」

頭の中でその一言が思い返される。
そう言われたのはやはり桜の木の下で。
満開の桜の下でそう言われた。

「ごめんなさい」

私はそう断った。
だってその日は四月一日。
エイプリールフールだ。
彼はアッという言葉を発して
しどろもどろに言い訳をしていた。
だが、私はすごく冷めた態度をとった。

私のその態度を見て、彼は肩を落として
去って行った。

(・・・・)

私は手元のひとひらの桜の花びらを弄ぶ。
私はこの桜の花びらが、彼のかすかな
私への心残りのように感じられた。

学校から帰る途中私は橋の袂にある
桜の木に寄った。

残照

そしてそっとそのひとひらの桜の花びらを埋めた。


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ss220401 この告白は・・・(エピソード1)

ss220401 この告白は・・・(エピソード1) :


「ごめんなさい」

僕は今日4月1日に桜の木の下で
宮路さんに告白をし、
見事に玉砕した。

「あのう、今後の参考までに
どうして駄目なのか教えてくれないかな」



(↓分岐します)
---------------------------------------
⇒すると宮路さんはちょっと眉根を寄せて・・・

⇒すると宮路さんは腕を組んで胸をそらして・・・
----------------------------------------



・すると宮路さんはちょっと眉根を寄せて

「後学の為って・・・人を馬鹿にしてるの?
まぁいいわ、今日告白するなんて変ってるところ。
今日は何の日?」

「エイプリールフール、ええΣ(・□・;)
ていうことは」

「知らないっ」

宮路さんは顔を真っ赤にしてプイっと
横を向いた。
桜の花が彼女の周りを舞っていた。

「ごめん、違うんだ。
僕は宮路さんが好きなんだぁあああああ」

「大きな声で言わないで、恥ずかしい!
それも後学の為?」

「違う、真面目に好きなんですっ」

「分ったわよ。つきあってあげる。
だから大声出さないで」

すると彼は嬉しさのあまり
宮路さんをハグした。

そして耳元で

「ありがとう」

と小さく言った。



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主に4コマ・
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(↑フィクションです。
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また、『SS』とは
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略として用いております)

地球のどこかで暮らす
宇宙生物ちーぴ。

*4コマの記念日はウィキを
参照しております。




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