ss220527 絶体絶命!!7
ss220527 絶体絶命!!7 :
「い、いやぁあぁああああああああ」
この悲鳴は女魔法使い。
「うぎゃぁあああああ、なんでなんだよぉ
なんでこんな大型モンスターがいるんだよぉ」
これはうるさい若いシーフの絶叫。
俺達パーティーは絶体絶命のピンチにある。
今からさかのぼること数時間前。
とある町の冒険者ギルドの壁に貼ってあった依頼を
受けて現地へ行った。
依頼の内容は、
『滞在している軍船の弾薬箱を聖教会へ運び込むこと』
だった。
「なーんで教会に弾薬箱を運ぶのかしらねぇ」
箱を運びながら首を傾げながらつぶやく女魔法使い。
「別にオレらは言われたことをやればいいだけじゃねーの。
まぁ、なんでもちょうどいい保管場所がなくて
聖母様の御元なら爆発しないだろういう判断らしいぜ。
ちょっと危険だけれどいいバイトだし、
今日はグレードアップした宿屋に泊まろうぜ、な剣士(^^♪」
そう言ったのはシーフだった。
俺も頷き返した。
こうして無駄話をしながら弾薬箱を運び終えたころ。
「おい、なんか黒雲が教会の上に現れてねーか?」
とシーフが言うので見上げると、確かに
教会の真上だけに黒雲が出現していた。
他は快晴なのにだ。
「あれは・・・雲雷龍だわっ」
女魔法使いが叫ぶ。
「あの雲の中に雷龍がいるの。
あいつは火薬が大好きなのよ。
ここに弾薬箱を集めたから嗅ぎつけて来たのよっ
雷が落ちるわっ」
それを聞いた人々は、いっせいにその場を離れた。
「ちょっと剣士逃げるわよっ」
女魔法使いに言われたが、
オレは聖剣エクスカリバーを抜くと
黒雲を睨んだ後、跳躍して教会の天辺に立った。
そして高々と聖剣エクスカリバーを掲げると
雷竜は、聖剣めがけて雷を落とした。
しかし、雷は放電せずに聖剣の剣の部分に
留まっていた。
そこを魔法使いやシーフ、現地の冒険者が
雷竜を攻撃し追い払った。
オレは放電している聖剣を抜身のまま持って
その場で指揮を取っていた冒険者ギルドのマスターに
「この港にいる船は全て木製か。
そして人が乗っていたり海にいるなら
避難させてほしい」
と言った。
ギルドマスターは頷いて手配をしてくれた。
そして、全員が避難し終わると、オレは海の中に
聖剣エクスカリバーを入れ、放電した。
無事放電し終えたオレは、ほぉっと息をついた。
「あ、あんた一体何をしてくれたんだい」
振り向くとそこにガタイのいい男たちが
怒りもあらわに集まっていた。
「いや、雲雷竜の放電を海に流したんだが」
「それは分かった。助かったよ。
だけど俺達は漁業ギルドの者なんだがね。
あんたが海に放電してくれたおかげで
魚がぷかぷか浮いてしまっているんだよっ
それも大量に!
俺達には漁業権ていうのがあって
しかもこんなに大量に魚たちが浮かんじまったら
値崩れを起こしてしまうっ。
どうしてくれるんだい」
そういったのはどうやら漁業ギルドマスターのようだ。
そこは現地の冒険者ギルドマスターが
間に入ってくれてどうにか問題は解決した。
しかし、俺達のギャラは無しとなった。
・・・・
俺達はすごすごと町を後にした。
「な~ん~であたしたちのせいにされるのよっ。
これというのも剣士、あんたが悪いのよ
っ」
女魔法使いが絶叫した。
その後俺はパーティーを追い出された。
解せぬ。
だがこれは事実だ。
俺は新たなパーティーを求めてさすらうのだった。
了
善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
よろしければ左サイドバーの
お気に召したボタンををぽちりとして
下されば幸いです。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m
「い、いやぁあぁああああああああ」
この悲鳴は女魔法使い。
「うぎゃぁあああああ、なんでなんだよぉ
なんでこんな大型モンスターがいるんだよぉ」
これはうるさい若いシーフの絶叫。
俺達パーティーは絶体絶命のピンチにある。
今からさかのぼること数時間前。
とある町の冒険者ギルドの壁に貼ってあった依頼を
受けて現地へ行った。
依頼の内容は、
『滞在している軍船の弾薬箱を聖教会へ運び込むこと』
だった。
「なーんで教会に弾薬箱を運ぶのかしらねぇ」
箱を運びながら首を傾げながらつぶやく女魔法使い。
「別にオレらは言われたことをやればいいだけじゃねーの。
まぁ、なんでもちょうどいい保管場所がなくて
聖母様の御元なら爆発しないだろういう判断らしいぜ。
ちょっと危険だけれどいいバイトだし、
今日はグレードアップした宿屋に泊まろうぜ、な剣士(^^♪」
そう言ったのはシーフだった。
俺も頷き返した。
こうして無駄話をしながら弾薬箱を運び終えたころ。
「おい、なんか黒雲が教会の上に現れてねーか?」
とシーフが言うので見上げると、確かに
教会の真上だけに黒雲が出現していた。
他は快晴なのにだ。
「あれは・・・雲雷龍だわっ」
女魔法使いが叫ぶ。
「あの雲の中に雷龍がいるの。
あいつは火薬が大好きなのよ。
ここに弾薬箱を集めたから嗅ぎつけて来たのよっ
雷が落ちるわっ」
それを聞いた人々は、いっせいにその場を離れた。
「ちょっと剣士逃げるわよっ」
女魔法使いに言われたが、
オレは聖剣エクスカリバーを抜くと
黒雲を睨んだ後、跳躍して教会の天辺に立った。
そして高々と聖剣エクスカリバーを掲げると
雷竜は、聖剣めがけて雷を落とした。
しかし、雷は放電せずに聖剣の剣の部分に
留まっていた。
そこを魔法使いやシーフ、現地の冒険者が
雷竜を攻撃し追い払った。
オレは放電している聖剣を抜身のまま持って
その場で指揮を取っていた冒険者ギルドのマスターに
「この港にいる船は全て木製か。
そして人が乗っていたり海にいるなら
避難させてほしい」
と言った。
ギルドマスターは頷いて手配をしてくれた。
そして、全員が避難し終わると、オレは海の中に
聖剣エクスカリバーを入れ、放電した。
無事放電し終えたオレは、ほぉっと息をついた。
「あ、あんた一体何をしてくれたんだい」
振り向くとそこにガタイのいい男たちが
怒りもあらわに集まっていた。
「いや、雲雷竜の放電を海に流したんだが」
「それは分かった。助かったよ。
だけど俺達は漁業ギルドの者なんだがね。
あんたが海に放電してくれたおかげで
魚がぷかぷか浮いてしまっているんだよっ
それも大量に!
俺達には漁業権ていうのがあって
しかもこんなに大量に魚たちが浮かんじまったら
値崩れを起こしてしまうっ。
どうしてくれるんだい」
そういったのはどうやら漁業ギルドマスターのようだ。
そこは現地の冒険者ギルドマスターが
間に入ってくれてどうにか問題は解決した。
しかし、俺達のギャラは無しとなった。
・・・・
俺達はすごすごと町を後にした。
「な~ん~であたしたちのせいにされるのよっ。
これというのも剣士、あんたが悪いのよ
っ」
女魔法使いが絶叫した。
その後俺はパーティーを追い出された。
解せぬ。
だがこれは事実だ。
俺は新たなパーティーを求めてさすらうのだった。
了
善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
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宇宙生物ぷりちーぴm(__)m