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詩220624 人参

詩220624 人参    :


舌鋒鋭い男がいた。
彼は確かに正しくて人々を納得させた。
だが、その物言いは
多くの人を傷つけた。
彼は正しいのに、その正しさ故に
人気の無いビルのゴミ捨て場に
ボロ雑巾になって捨てられた。

彼はゴミに埋もれて初めて
涙が目からあふれ出た。

「あんた大丈夫かい?」

その人は赤い人参色をした
髪の毛をおさげにした少女だった。
そして彼の額に手をやると
熱いじゃないかとつぶやき、
彼の腕を自分の肩に回して
自分の家へと連れて行った。
そして少女は自分の家の
自分のベッドに男を寝かせた。

「何故そこまでする。
俺は臭いし汚いし人を傷つけることしか
知らない」

すると少女は笑って、

「臭いのと汚いのは洗えばいいことでしょ。
人を傷つけることに今気付いたのなら
これから優しい温かい人になればいいわ」

「俺になれるだろうか」

「なれるわ。傷ついた人は誰かが傷つくのが
嫌な人になるのだから」

「そうかそういうものなのか」

男は天井を見た。
そして窓を見た。
三日月が男を見ている。
その光に男は癒された。
神という者の存在を感じた。





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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

SS220617 白紙19

SS220617 白紙19   :


六月。
梅雨もそろそろ開けようかと
空の神々が話し合っているような曇り空。
吾輩の机の上には
白鳥がその純白の羽で
吾輩の知性を書き込もうとするのを
妨げるほど白い原稿用紙が
置いてある。

コンコン。
愚妻が、茶菓子を持って書斎に入ってくる。

「あなた、作品はできまして」

「う、うむ。熟考中だ」

愚妻は茶菓子を机の隅に置いて

「また編集さんが無茶を言ってきたのですか」

「うむ。実は推理小説を書けと
言ってきたのだ。
それもだ、旅の途中の老婦人が迷子になり、
そこにこちらも迷子になった老紳士が出会い、
意気投合して一緒に旅行に行ってしまう。
ところが、運悪く混浴の温泉で・・・
そこで残された家族が遺産相続で
醜くも争うという話だそうだ」

「それは・・・難しそうですね。
温泉旅館も、小説での事件なら
大歓迎でしょうけれど
実際に起きたら大騒動ですものね。
筆が滑れば炎上しますわね」

「そうなのだ。吾輩はツイッターや
インスタグラムとやらをしないので
いいのだが、分厚い封書で抗議の手紙を
頂くとこれが堪えられないのだ。
何しろ、昔は達筆だったのだろうが
今は字が震えていて拝読するのも難しく
解読するだけでへとへとになった
脳に鋭い解析と分析を理解せねばならないのだから
たまったものではない」

「あらあら、その方。昔からの
あなたのほら、アンチファンでいらっしゃるかたですね。
まだご健在なのはよろしかったこと。
でしたら、その方の健康の為にも
貴方も筆を進めなくてはなりませんわね」

「う、うむ。確かに負けてはおられん。
吾輩が倒れるか、奴がくたばるか。
吾輩は負けん!!」

「そうそう、その意気ですわ。
それでね、私、欲しいバッグがあるのですけど」

「おう、これを書き上げたら
バッグでもネックレスでも買ってやる。
必ずやこの作品をヒットさせるぞ。
アンチファンなぞに負けんっ」

「では、私はお邪魔のようですので
失礼しますね」

こうして愚妻は部屋を出て行った。
そして吾輩は、
老婦人と老紳士の旅路とその後の結末を
書いた。
今時のシニアの恋愛と社会情勢を書いた
傑作の推理小説と
取り上げられたのだった。



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テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

部首(はちがしら)でドズル・〇ビ描いてみた_| ̄|○

(|´v`)九十九折り超えて山神逢瀬すは式神無くば髪も通らじ(*ノェノ)




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テーマ : 機動戦士ガンダムシリーズ
ジャンル : アニメ・コミック

🗿モアイ・〇ビば描いた・・・



ば描いた・・・父の日が近いから



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ss220610 絶体絶命!!9 バタフライ効果

ss220610 絶体絶命!!9 バタフライ効果 :


「い、いやぁあぁああああああああ」

この悲鳴は女魔法使い。

「うぎゃぁあああああ、なんでなんだよぉ
なんでこんなモンスターがいるんだよぉ」

これはうるさい若いシーフの絶叫。

そして俺は聖剣エクスカリバーを持つ剣士だ。

俺達パーティーは絶体絶命のピンチにある。
今からさかのぼること数時間前。

俺達は、とある町で辻説法をしている老人をみかけた。
誰も立ち止まって聞く者はいないので
俺達も同じように黙っていこうとした。

「この大地は丸いんじゃ。そう、この水晶玉のように!」

すると女魔法使いが小声で
「大地が丸かったら立っていられないじゃない」

若いシーフも頷いて、
「そうそう、滑って落っこちまうよなぁ、剣士」

俺も応えようとした時、

「おいおい、爺さんよう。大地が丸いなんて
いい加減なこと言うなよな。
さっきから道端で、でかい声を出して
おお耳がいてぇ。おい、慰謝料にその水晶玉を
よこしな」

どうも町の不良らしき連中が三人
先程の辻説法をしていた老人に絡んでいた。

「な、何をするんじゃぁ。この水晶玉は
占い師をしていた婆さんの形見じゃ。
それに、婆さんも大地が丸い姿を
見ておった!」

「ギャハハっ、夫婦そろって頭わりぃんじゃねぇの。
俺達はそんなことはどうでもいいんだよ。
ほら、慰謝料に水晶玉をよこし・・・ぎゃあ」

俺は無言で老人に絡んでいた不良達を叩きのめした。
「ちょっと剣士。余計なことしないでよ」

女魔法使いが小声で苦情を言う。

「そうだぜ。俺達はよう、このいい加減なことをいう
自称賢者の爺さんに正しい知識を教えただけだぜ、あ」

ふらふらと起き上がりながら不良達がそう言った。

「いい加減なことではない。ワシは数学で
大地が丸いことを証明したんじゃ」

「だからようぉ。丸かったらみんな滑って
どこかに落ちてしまうじゃないか。
なんでみんな大地から落ちないんだ?」

「それは・・・」

ギャアギャア言い争いをする老人と不良達。
その時、剣士の俺の前をセチョンク蝶が
横切った。
蝶といっても害のないモンスターだ。
ただ、面白い性質を持っていて、
直線飛んでカクカクと曲がって障害物を避ける。
俺は空を見上げた。

そして俺はセチョンク蝶を一頭捕まえると
女魔法使いに頼んで一直線で飛ぶように
魔法をかけさせた。

「なんか面白そうね」

女魔法使いは楽しそうに呪文を唱えた。
そして俺は、自称賢者の老人と不良達に
セチョンク蝶が一直線に飛ぶ魔法をかけたこと。
もし、大地が丸いならこのセチョンク蝶は
反対側からやってくるはずだと言った。

老人は喜び、不良達は悪態をついて行ってしまった。
俺は、聖剣エクスカリバーにセチョンク蝶を置くと、
光を出して、空高く上空へと持ち上げ話した。
セチョンク蝶には聖剣の光に包まれているので
鳥やモンスターに狙われても退けられる仕組みだ。

「それにしても世界が丸いだなんて
よく考えたなぁ」

若いシーフがそう言って口笛を吹いた。

「セチョンク蝶はモンスターだ。
シャトルドラゴン並みのスピードで飛ぶが、
どの位で戻ってくるかは
分からないけどな」

俺がそう言うと

「いや、ワシの計算では
セチョンク蝶は90分で戻ってくるはずじゃ」

自称老賢者の老人が自信たっぷりにそう言った。
俺達パーティーは苦笑して老人と別れた。

それから数時間後。
町の中で買い物をしていた俺達は、
急に風が強く吹き始め、突風になったので
あわてて近くにあった食堂に入った。
いや、入ろうとしたところ、
その近くで、自称賢者の老人が
空を見上げて恍惚とした表情で立っているのを見て、
無理やり室内へ連れて行こうとした。
すると、城壁の見張りが警鐘をならしたのだ。
それもガンガンガンと非常事態の鳴らし方だ。

「大変だ、巨大な蝶と竜巻がくるぞぉ」

道を走っていた自警団員が大声で叫んだ。


「おお!これこそ大地が丸いことの証明じゃ」

老人が手を叩いて喜んだ。
そう言えば、あれから90分経っているのを
俺は懐中時計で確認した。

俺達パーティーは唖然とした。

「ねぇ、まさか聖剣エクスカリバーのせいで
セチョンク蝶大きくなっちゃったの」

女魔法使いがつぶやく。
それを聞いた自称賢者の老人が、

「蝶が羽ばたくと遠くの地で竜巻が起きる
バタフライ効果というのあってな。
多分、あやつはモンスターじゃから
羽ばたいている内に、その風がつむじ風から
竜巻になる内にセチョンク蝶事態も
あのような家一軒程の大きさになったのじゃろう。
しかもほら、見てみろ。
奴は90分前に放った時と
反対方向からやってきた。
どうじゃ、大地が丸いと証明されたのじゃ!」

俺達パーティーは頭を抱えた。
とりあえず、俺は町へやってこようとする
巨大になったセチョンク蝶と対峙し、
南無三と唱えて、切った。
すると不思議なことに竜巻も消え去った。

だが、その後には竜巻の惨憺たる状況が
出現していた。
幸いなことにセチョンク蝶の死骸が
高値で売れた為、被害の費用はカバーできた。
だが、俺達は町を追い出された。

・・・・
俺達はすごすごと町を後にした。

「な~ん~であたしたちのせいにされるのよっ。
これというのも剣士、あんたが悪いのよ
っ」

女魔法使いが絶叫した。

その後俺はパーティーを追い出された。
解せぬ。
だがこれは事実だ。
俺は新たなパーティーを求めてさすらうのだった。




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ss220603 絶体絶命!!8 環境破壊お断り

ss220603 絶体絶命!!8 :


「い、いやぁあぁああああああああ」

この悲鳴は女魔法使い。

「うぎゃぁあああああ、なんでなんだよぉ
なんでこんなモンスターがいるんだよぉ」

これはうるさい若いシーフの絶叫。

俺達パーティーは絶体絶命のピンチにある。
今からさかのぼること数時間前。

とある田舎町の冒険者ギルドの依頼掲示板に
ある依頼主の孫娘さんが話すことができないので
話すように治して欲しいという依頼があった。

すると女魔法使いが、

「あたし、ヒールができるから
この依頼受けてみようか」

と言ったので、その依頼を受けることにした。
孫娘さんの家へ行くことになった。
孫娘さんの家は山の中腹にあって酪農をしている
ようだ。
放牧されている牛が草を食む光景は
ほのぼのしていて、まるでシュイシュ国の
少女マイジという童話の世界のようだ。

「すいませーん、どなたかいませんかぁ」

おんな魔法使いがドアをトントンと叩く。
すると中から白髪白髭のお爺さんがでてきた。

(((おんじだ)))

三人とも子ヤギのホワイトちゃんが
首のベルを鳴らしながら遊んでいる
光景が頭に浮かんだ。

おんじじゃなく、お爺さんは

「何か御用かな」

とぶっきらぼうに尋ねてきた。

「あのぅ、麓の町で冒険者ギルドの依頼掲示板を
見たものですが、依頼主はあなたですか、お爺さん」

するとお爺さんが、

「確かにワシじゃ。
だが、あんたらどう見ても医者には見えぬが・・・」

「ああ、それなら大丈夫です。
あたし、こうみえても魔法使いなんで
ヒールが使えるんです」

「そうか、悪いがあんたじゃ無理じゃ。
何しろ、孫娘が話せないのは悪い魔女の
呪いだからじゃ」

話を詳しく聞いてみると、当時。
お爺さんの息子さん一家は麓の町で
暮らしていたんだと。
その嫁さんが、そりゃぁ朝から晩まで
しゃべっている人で、隣に住んでいた魔女が
頭にきて、嫁さんを話せない魔法をかけようとして
誤って、孫娘さんに魔法がかかってしまったそうだ。
相当うるさかったんだな、その嫁さん。
俺達三人はアイコンタクトでうなずいた。

「で、その魔女は魔法を解いてくれなかったと」

するとお爺さんは悔しそうに、

「その魔女は、魔法をかけれても解けない魔女だと
言って、夜逃げしてしまったのじゃ」

と言った。
すると女魔法使いが

「とりあえず、ヒールが効くかどうか
孫娘さんに会わせてくれませんか」

と頼むと、お爺さんは部屋から孫娘を呼んできた。
孫娘は六歳でくりくりした目をしていて
黒髪を短く切った子だった。

(((マイジそっくり)))

俺達三人は心の中でそう思った。
とりあえず、女魔法使いが治療ができるか
孫娘に呪文解呪の探査をしたが、
できないとの答えだった。

それを見ていた俺は、女魔法使いと孫娘の間に
聖剣エクスカリバーを天に向けて掲げた。
そして女魔法使いにヒールを聖剣にかけるように
告げた。
何故なら、聖剣にはどんな呪文も解呪する能力がある。
普通なら敵に向かって聖剣が勝手に使っているのだが、
この場合は俺の意思を介在させることで
少しだけ孫娘に向かって使ってみることにした。

「何よ、そんな便利ならさっさとやってちょうだいよ」

何を言う。普通は殲滅する敵に向かってしか使ったことが
ないのだ。一般人に使ったらどうなるか。
ぶつくさいいながらも、おんな魔法使いは
少しだけヒールの呪文を聖剣に向かって唱えた。
俺は、聖剣に纏わりつくその呪文を孫娘の口へと誘導した。

孫娘はキョトンとしたが、次の瞬間ゴホンゴホンと
咳込むと、あ、あと声らしき音を発した。
そして目を輝かせると、

「おんじーっ」

と叫んだ。
叫んだのはいいが、お爺さんが何の攻撃も
くらっていないのに、ぐほぉと言って、
後ろへずざざざざと下がった。
そういや、マイジの祖父は兵隊経験があったよなと
思っていると、
くるりと後ろを振り向いた孫娘が、
遠くから放牧を終えた少年をみつけて

「ルーターっ」

と叫んだ。いや、叫ぶ時俺は慌てて彼女の顎を上に向けた。
すると、彼女が叫んだ先の山の中腹が爆発した。

「何、何が起きたの?」

女魔法使いが呆然として誰にともなくつぶやく。

「落ち着け。どうもヒールが聖剣を通過して
彼女の身体に入ったら、声が破壊力を持ったようだ」

俺がそう言うとシーフが、

「剣士、お前馬鹿か。それに何か中腹から出て来たぞ。
あれは・・・像型モンスターのモンマス鳥じゃねーか。
どうするんだ。多分休んでいた所を攻撃されたと
思って怒っているぞ」

「大丈夫だ。いいか、孫娘ちゃん。
あのでかいモンスターに向かって
『こんにちはー』
て叫んでみろ」

すると孫娘は、素直にうなずいて大声で

「こんにちはー」

と叫んだ。
それがクリティカルヒットになった。
モンマスは飛んでいたのだが、どさりと地上に落ち、
動かなくなった。

「う、うわぁああああ 牧草地が。
なんてことをしてくれたんじゃぁああああ」

そう叫んだのはお爺さんだった。
そうなのだ。
モンマスが落ちたのは牧草地の真っただ中。
牛に被害が出なかったのは何よりだったが、
あれだけの大きな死体をどうするか・・・。

結局、俺達は肉屋ギルドに駆け込み
解体作業を依頼した。
肉屋ギルドはいい食材が入ったと
大喜びで、解体費用を引いた肉の代金を
くれた。
牙も高値で冒険者ギルドが買ってくれたが、
産廃ギルドへ骨などの残骸を引き取って
もらった後、お爺さんへ慰謝料を払い
孫娘の破壊声を教会で治し
俺達の手元にはいくらも残らなかった。

・・・・
俺達はすごすごと町を後にした。

「な~ん~であたしたちのせいにされるのよっ。
これというのも剣士、あんたが悪いのよ
っ」

女魔法使いが絶叫した。

その後俺はパーティーを追い出された。
解せぬ。
だがこれは事実だ。
俺は新たなパーティーを求めてさすらうのだった。




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プロフィール

ぷりちーぴ

Author:ぷりちーぴ
はじめましてちーぴ
主に4コマ・
ショートショートを
載せているちーぴ

(↑フィクションです。
実在の人物・団体等とは
関係ございません。
また、『SS』とは
ショートショートの
略として用いております)

地球のどこかで暮らす
宇宙生物ちーぴ。

*4コマの記念日はウィキを
参照しております。




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