詩220826ビターなナイフを持つ彼女8
詩220826ビターなナイフを持つ彼女8
隣の席の彼女は鋭い刃物
彼女は心臓にナイフを
握りしめている
【魔】の長い黒髪が
渦を巻いて端から消え去った後
僕は彼女に尋ねた
何故【魔】と戦っているのか
A.
分からない
彼女は自分の左胸に手をあてて
伏し目がちになり
そう答えた
ビターなナイフは人の記憶を食べて
【魔】を切るナイフ
小さな頃からこのナイフは
私の手元にあり
小さい私を侮った【魔】に
攻撃を受けた
小さい私は怖くて怖くて
夢中でナイフを振るった
すると周りの人達の記憶が
少しずつ少しずつ
穴が空いていく
その人の頭から消えていく
ぽつりぽつりと
語る彼女の言葉は重かった
いつの頃か戦闘中に
自分の心臓にナイフが突き立った
私はナイフを抜き取った時
自分の『時』ー寿命を使って
戦えることに気が付いた
その時ナイフを【魔】に一閃させた後
ナイフが心臓にしまえた
僕は彼女を抱きしめた
彼女はピクリと肩を震わせて
僕の肩に手を回した。
僕はそっと彼女の耳に伝える
僕のIQは300ある
だから多少減っても大丈夫、と
彼女はそれを聞いて
僕の目を見た
その目には涙が浮かんでいた
隣の席の彼女は鋭い刃物
彼女は心臓にナイフを
握りしめている
了
善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
サイドバーにある、お好きなアイコンを
ぽちりと押して頂ければ
望外な喜びです。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m
隣の席の彼女は鋭い刃物
彼女は心臓にナイフを
握りしめている
【魔】の長い黒髪が
渦を巻いて端から消え去った後
僕は彼女に尋ねた
何故【魔】と戦っているのか
A.
分からない
彼女は自分の左胸に手をあてて
伏し目がちになり
そう答えた
ビターなナイフは人の記憶を食べて
【魔】を切るナイフ
小さな頃からこのナイフは
私の手元にあり
小さい私を侮った【魔】に
攻撃を受けた
小さい私は怖くて怖くて
夢中でナイフを振るった
すると周りの人達の記憶が
少しずつ少しずつ
穴が空いていく
その人の頭から消えていく
ぽつりぽつりと
語る彼女の言葉は重かった
いつの頃か戦闘中に
自分の心臓にナイフが突き立った
私はナイフを抜き取った時
自分の『時』ー寿命を使って
戦えることに気が付いた
その時ナイフを【魔】に一閃させた後
ナイフが心臓にしまえた
僕は彼女を抱きしめた
彼女はピクリと肩を震わせて
僕の肩に手を回した。
僕はそっと彼女の耳に伝える
僕のIQは300ある
だから多少減っても大丈夫、と
彼女はそれを聞いて
僕の目を見た
その目には涙が浮かんでいた
隣の席の彼女は鋭い刃物
彼女は心臓にナイフを
握りしめている
了
善き事がありますように。
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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術