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P231229 雪深い奥山で

P231229 雪深い奥山で


雪深い奥山で
獣たちは何をしているのでしょう

栗鼠は巣ごもり穴の中
丸くなって眠ってる
あの時しまったドングリは
どこに埋めたか
夢の中 考え考え 夢の中

兎は何をしているのでしょう
白いふわふわ毛皮を纏って
雪の中をピョンピョンピョン
月を見上げて踊ってます

狐は何をしているのでしょう
春を探して思案顔
春 春 春が待ち遠しくて
雪の中に落ちてやしないかと
鼻でくんくんさがしてます

啄木鳥 雷鳥 夜鷹に鷲に
熊 鹿 カワウソ 狸にイタチ
その他たくさんの獣たち

みーんなみんな
雪山で春を焦がれて待ち遠しい
みーんなみんな
春の訪れ夢見ています




善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
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望外な喜びです。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m

本年中は大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。🎍

テーマ : 詩・想
ジャンル : 小説・文学

S231222 魔法の軍手

S231222 魔法の軍手・・・🧤


 働き者のGさんは、
ある年のクリスマスに
サンタさんからプレゼントをもらいました。

箱を開けると中には軍手が入っていました。
真っ白で新品の軍手です。
そしてカードが添えてありました。
そこには

”Gさんへ

魔法の軍手を贈ります。
なんでもきれいにする軍手です。
ですが使いすぎてはいけません

             サンタより”

と書いてありました。

働き者のGさんは、とても喜びました。
Gさんの奥さんは、
使いすぎてはいけませんと書いてあるわよと
言いましたが、Gさんは聞いていません。

Gさんは、さっそく窓を拭いてみました。
すると、きれいな窓が更にピカピカに輝きました。
Gさんは嬉しくなって家中をピカピカにしました。

そうして魔法の軍手は少しも汚れていませんでした。

働き者のGさんは、魔法の軍手で
世の中をピカピカにしたいと思い立ち、
ハウスキーピングの仕事を始めました。

するとこれが大当たり。
家中がピカピカになると評判を呼び、
依頼がたくさんたくさん舞い込んできました。

ですが奥さんは浮かない顔をしていました。

するとある時、依頼主の一人の女性が
こんな事を言いました。

「ねぇ、その魔法の軍手で
私の顔のしみを取ってくれないかしら」

働き者のGさんは驚きましたが
頼み込まれて恐る恐る依頼主の女性の顔を
魔法の軍手でなでてみました。

するとどうでしょう。
女性のお肌からしみが消えて
卵のようにツルツルのきれいなお肌になりました。

「ああ、嬉しい」

依頼主の女性は大喜びです。
するとそれがまた評判を呼び、
Gさんはてんてこまいの忙しさに。

Gさんの奥さんは心配顔。

働き者のGさんが、へとへとへとへとになるまで
女性の顔をきれいにしていたからです。

そしてある日の朝。
鏡を見たGさんは驚きました。

そこにはしみに覆われしわくちゃの
Gさんの顔があったからです。
そうしてGさんは寝込んでしまいました。

怒ったGさんの奥さんは
魔法の軍手を燃やしてしまいました。

するとGさんの顔は元に戻りました。
ですが、Gさんの疲労は中々抜けませんでした。

そんなGさんに奥さんは言いました。
実は、前年のクリスマスに
Gさんが働きすぎているのを心配して
サンタさんにGさんが働きすぎるのを
止めて欲しいとお願いしたのだと。

Gさんは反省しました。
働きすぎて身体を壊してしまっては何もならないと。

Gさんは相変わらず働き者でしたが
よく休みを取り、家族と出かけるようになりました。

そうして、幸せなクリスマスを
過ごすようになりましたとさ。

おしまい


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テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

SS231215 白紙29・・・🖊

SS231215 白紙29・・・🖊


「心あてに折らばや折らむ初霜の
置きまどはせる白菊の花・・・」

吾輩は、百人一首の凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)の一首を
そっとつぶやいてみる。

「むぅ。初霜が一面に敷きつもっている。
その中に白菊が埋もれてしまった。
あてずっぽうに白菊を折ってみようか・・・か」

吾輩は、その光景を想像してみる。
もちろん。白菊が一面の初霜の中にあろうとも
埋もれるわけではない。
だが、そう詠んでみる凡河内躬恒の
雅量に浸るのは趣がある。

コンコン。
「あなた、入りますよ」
ガチャ。
そう言いながら既に我書斎に入っているのは
吾輩の愚妻である。

「いつも言っているだろう。
吾輩の諾を受けてから入れと」

「あらあら、いつも申し訳ありません。
まぁそう仰らずにお茶にいたしませんこと?
美味しい京最中をいただきましたの」

愚妻はそう言って、手に持ったお盆から
熱々のお茶と京最中を置いた。

「京最中か・・・」

餡子を挟んでいる
すべすべした最中種には
菊がかたどられている。
中にある餡子は少し薄い小豆色をしていて
甘さ控えめな上品な味が想像される。

吾輩は愚妻が置いた湯飲みを
ずずずと啜った。

「宇治茶か・・・」

「ええ、折角の京最中ですもの。
やっぱりお茶も合わせなくてはと
思いましてね」

「そうか・・・」

「あなた?今日は随分静かでいらっしゃいますこと
お加減でもお悪いのですか」

「む、何故吾輩が静かにしていると
具合が悪いことになる。
今、吾輩は次の小説を考えているのだ」

「あら、今度は京が舞台ですの。
『心あてに折らばや折らむ初霜の・・・』
百人一首の中でも有名な歌ですね」
「原稿用紙を見るな!!
まぁ、なんだ。
編集者が百人一首を絡めて
殺人事件を一つと注文してきてな。
まぁ陳腐だが、だったら
京都が舞台にいいだろうと思った次第だ」

「そうですわよねぇ。
百人一首と言えば京都ですものね。
ですが初霜となりますと十一月ですわよね」

「来年の十一月頃に発売するそうな」

「あらあらいけない。
そうですわよね。私ったらうっかりしていて
申し訳ございません。
それで何を悩んでいらっしゃいますの」

「ぬ、まぁなんだ。
有名な京都の温泉旅館の庭。
一面の初霜の中に置かれたあまたの白菊。
そこに、赤い血がさっと走っている。
被害者は温泉客・・・そこからどうするか、だ」

すると愚妻はちょっと考えて、

「温泉旅館ですか。
よくある舞台設定ですわね」

「そうなのだが、編集者が言うには
吾輩の読者層は定番の舞台設定を好むそうだ。
吾輩の力量にかかれば、
使い古された設定に新風を巻き起こすことができると・・・」

「言いくるめられたのですね」

「言いくるめられたのではない!
吾輩はできるっ。
いつもそうしてきた」

「そうは言っても、白菊の和歌が一つだけで
後は初霜のように綺麗な原稿用紙ですこと。
そうですわ!
取材に参りましょう、京都へ」

「何を言うのだ。
今時は”いんばうんど”とやらで
どこの旅館もいっぱいだぞ」

すると愚妻はどや顔をしながら

「ふふ、私のお友達の知り合いのお母様の
お義兄様の持っている別荘が
京都にございましてね。
使わないと痛んでしまうので
良かったらお泊り下さいと
お声がけを頂いていおりましたの」

「なんだか随分遠い知り合いだな。
大丈夫なのか」

「大丈夫ですわよ。
今時、こんな機会でも無いと
旅行に出るのも億劫ですからね。
私、早速旅行の手配を致しますわね」

愚妻はいそいそとドアの方へと向かった。
そして、それにと口にして
吾輩の方へ振り向くと

「あなたも、ちょっと不安定な人間関係のご招待で
旅行に行くのは、
殺人事件を書くにはぴったりだと思いませんこと」

では失礼します、
そう言って愚妻はドアを閉めた。

「・・・・」

吾輩はどう応えるべきか言葉を失った。
そして、新聞の一面にだけは載りたくないと思ったのだった。



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P231208 どこにでもある風景

P231208 どこにでもある風景


どこまでも続くアスファルトの路に
子供が一人チョークで絵を描いている
よくある風景どこにでもある風景

木枯らしが吹く中を
ちっちゃな手を真っ赤にしながら
子供は黙々と絵を描いている
よくある風景どこにでもある風景

だけどその日は違っていた

子供がチョークで描いた絵は
描いた片端から空中へと浮き上がり
空へ空へと上がっていった。

そうして白い雲になって
元々の白い雲に溶け込んで
遠く遠くへ行ってしまった

それを見送った子供は頷くと
ちっちゃな翼を二つ描いた
右の翼と左の翼
それも空中へ浮き上がった

子供はその翼をつかむと
自分の背中へと貼り付けた

子供は嬉しそうに両手をパタパタさせる
すると翼もぱたぱた動いて・・・

そして子供の身体は宙に浮いた
そうしてそうして空へと飛んで行った・・・

我に返ると
アスファルトには子供の描いた絵がたくさん
たくさんたくさん残ってた
だけど翼だけはどこにもなかった

電柱の側の花束
よくある風景どこにでもある風景
そう
よくある風景どこにでもある風景




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P231201 戸棚

P231201 戸棚・・・🚊


戸棚を開けると
宇宙空間が戸棚いっぱいに
広がっていた。

無数の銀河が
キラキラ輝いていて
とても眩しい。

僕は思わず目を閉じる。

   数瞬

そこにはいつもの戸棚の風景があった。
見慣れた、使い込まれた食器たち。
隅に置かれた使いかけのバースデーキャンドル。

僕は少し失望した・・・。

そのままその場でぼーっとしていると、
ジリリリリと電車の発車音がする。

僕は慌てて戸棚を開けた。

すると、そこは電車の中だった。

向かい合わせの四人掛けの
木でできた硬い椅子。

車掌がやってきて、手に持つは
切符を切る鉄の鋏。

車掌はカチャカチャ鋏を鳴らして
僕に切符の提示を要求した。

僕はズボンのポケットをまさぐった。
すると、何か入っている感触がする。
僕はそれを取り出した。
切符だ。

僕は急いで切符を車掌に提示した。
すると、車掌は頷いて切符に鋏を入れた。
車掌は他の乗客のところへ行ってしまった。

僕は切符を眺めた。が、何と書いてあるのか
読めなかった。
僕は切符をポケットにしまう。

僕は窓の外を見る。
僕は確か自分の家にいた筈だ。

だのに今、僕は電車の中にいる。
行く宛の無い宇宙の虚空の中を彷徨っている。

僕はどこへ行くのだろう。
あてどもなく僕はどこへ行くのだろう。




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ぷりちーぴ

Author:ぷりちーぴ
はじめましてちーぴ
主に4コマ・
ショートショートを
載せているちーぴ

(↑フィクションです。
実在の人物・団体等とは
関係ございません。
また、『SS』とは
ショートショートの
略として用いております)

地球のどこかで暮らす
宇宙生物ちーぴ。

*4コマの記念日はウィキを
参照しております。




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