ss181130奥様は魔女と株主優待

ss181130奥様は魔女と株主優待

リンゴ―ン
今日も今日とて魔女界関係者が
鳴らすチャイムの音がする。
そう、奥様がまじょなので
魔女界関係者とそうでない人で
来訪者のチャイムの音を変えて
いるのだ。
「はーい」
食卓にいた奥様が玄関に向かう。
しばらくして、小さい小箱を手にして
リビングに戻ってくる。
「何それ」
俺が奥様に尋ねると、
「うん、魔女界の株主優待が
届いたの。ちょっとあけるね」
すると、中からお礼状と
こぶし大のチベットのパンダの
ぬいぐるみが出てきた。
「パンダって、魔女界にもいるのか」
「うーん。チベットのパンダとは
違うかな。足が速くて馬や牛みたいな
扱いなのよね。さてと、これを
リビングに置いて、と。
あ、あなた。呪文唱えるから
離れていてね」
そう言って奥様が呪文を唱えると、
なんということでしょう。
あっというまに、こぶし大のぬいぐるみが
人が乗れる大きさに変化しました。
「きゃぁ。これが欲しくて投資したのよね♪
ほら、あなた。このぬいぐるみに被さってみて」
俺は促されるまま、ぬいぐるみに
被さってみた。
すると、強烈な睡魔に襲われだした。
ハッとしてぬいぐるみから離れる。
すると奥様が
「ね、このぬいぐるみに被さると
とてもよく睡眠がとれるの。
あなた、最近ガン○ラこっそり夜中に
作って眠そうだから手に入れたのよ」
ギクっガン○ラ夜なべがばれているとわ。
奥様、ご不満なのね。
ハイ、夫婦円満心掛けます。
了