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ss181227 俺と隣の吸血鬼さんと俺の決意

ss181227 俺と隣の吸血鬼さんと俺の決意
「何をぼーとしているのですか」
アパートの隣に住んでいる吸血鬼さんが
俺に問う。
そう、吸血鬼。
ひょんな事から知り合って
俺の血を食事として提供する代わりに
家事一切を引き受けてもらっている。
なんと彼、俺の血を吸うと
目からルビーが出るのだ。
その分け前も俺にくれるというので
俺は前職のブラック企業とおさらばして
定刻出社退社の残業なし休日出勤なしの
ホワイト企業に無事再就職。
これは吸血鬼さんも望んでいたことで、
コンビニで命を繋いで常に睡眠不足の
慢性疲労体質の血はまずいんだそうな。
ま、そんな事を思い出しながら
炬燵の上の蜜柑に手を伸ばす。
そして吸血鬼さんの質問に答える。
「ん~。仕事の事」
すると吸血鬼さんも蜜柑に手を伸ばし
きれいな指先で丁寧に蜜柑をむきながら
「おや、貴方の会社は家に帰ってまで
仕事をさせる会社ではないはずですが」
「ああ、今の仕事楽しいんだよ。
ほら、前の会社はさぁ。なんていうの
いわゆるパワハラってやつでさ。
部下をクズだ使えねぇボケだの
言って委縮させてこき使ってただろ?
今はさ、自分の意志で考えて
それをきちんと評価してアドバイス
してくれるんだよ。
俺の事を認めてくれているんだよな
だからゲームしてるみたいんで楽しいんだ。
もちろん、辛いこともあるけどな」
でも、そんなの辛いうちにはいらない。
俺は蜜柑を半分に割って、
一方を口にほおりこむ。
「ふふ、なんかほおがリスみたいですよ。
それで、どうなんですか」
「うん。前の会社はさ人を委縮させて
支配してこき使っていただろ。
いわゆる社畜って奴だ。
だけど、ちょうど吸血鬼さんに会った頃、
俺もう疲れ果ててたんだよ。
だから辞めようと思ってたんだ。
吸血鬼さんがご飯作ってくれて
目からルビーが出てきたとき。
あ、もういいや。俺辞めようって
決断したんだ。
それで次の日辞表を叩き付けたら、
案の定上司はさ、お前みたいな
役立たず、この会社以外に使いもんに
ならねぇよって捨て台詞吐かれてさ。
その時俺、自分が一番自分を大事にする事を
試されてるんだって思ったんだ。
俺はそんなクズじゃねぇ。
もしかしたらホームレスになるかも
しれないけれど、
こんなセリフ吐くやつと一緒にいたくないんだ。
俺自身の為にそう俺の自信の為にってね。
以前の俺だったらそのセリフ聞いて
尻尾まいて逃げてただろうけどな」
そう言うと吸血鬼さんはにっこりほほ笑んだ。
「苦労されたんですね」
「・・・そう、苦労したのかな?
もう過去の事だから分かんねぇや」
俺はそう言って手に残っていたもう半分の
蜜柑を口にほおりこむ。
吸血鬼さんが身を乗り出して、
俺の口についた蜜柑の筋をその綺麗な
指先で取る。
「貴方が今幸せならそれでいいですよ」
私もおいしい血が飲めますからね。
そう言って彼は微笑んだ。

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