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ss190421俺と隣の吸血鬼さんと夕日に向かって

ss190421俺と隣の吸血鬼さんと夕日に向かって

「あ、吸血鬼さんだ」
俺は地元の商店街を歩きながら
見慣れた後姿に目を止める。
そう、吸血鬼さん。
黒髪青い瞳のイケメンさんだ。
俺達はアパートの隣同士だ。
ひょんな事からしりあった俺達は
俺が吸血鬼さんに食事提供(献血?)を
する代わりに家事一切をやってもらっている。
しかも吸血鬼さんは食事提供(献血)をすると
目からルビーを出して、その分け前の半分を
俺にくれるいい人だ。
おかげで俺はそれまで勤めていたブラック企業と
おさらばして、定時定刻出社退社休日全部消化の
優良ホワイト企業に転職!
これは吸血鬼さんも賛成していて
寝不足不健康なコンビニで命をつないでいる血は
不味いんだそうだ。
まぁ、そんなこんなで俺達ウィンウィンな関係なのだ。
ま、今日は早上がりしたからな。
ちょうど買い物中らしい吸血鬼さんは揚げ物屋さんで
足を止める。
そこで追いついた俺は吸血鬼さんの肩を
ポンと叩く。
「ああ、貴方でしたか。今日は早かったですね」
「うん。契約が早くとれてね。直帰したぁ」
「そうですか、それはお疲れ様です。
あ、そのさつま揚げとちくわぶ下さい」
「お、練りもの買うの?だったら
じゃこ天も買ってくんないかな。
ビールが進むんだ」
「・・・いいですけど最近、お腹が出てきたんじゃ
ないですか」
「う!ディスらないでよ。
明日ジムに通ってから帰るからさ」
「ふふ、いいですよ。そんなに気になりませんよ。
あ、お父さん、お会計お願いします」
「だったら日本酒も一本飲んでいいかな」
「貴方という人は。まぁ、いいでしょう。
ただし今日はワインです。
練り物とワインも結構あいますよ」
「うん、お酒飲めるなら何でもいいよ」
こうして俺と吸血鬼さんは肩を並べて
夕日を見ながら家路へと向かうのだった。

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テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

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