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ss190527俺と隣の吸血鬼さんと月夜じゃない!

ss190527俺と隣の吸血鬼さんと月夜じゃない!

「ヒぃックただいま~」
俺は上機嫌に家のドアを開ける。
「お帰りなさいって随分酔っているようですね」
出迎えたのは隣の吸血鬼さん。
そう、吸血鬼さん。
彼はアパートの俺の隣の部屋に住んでいる。
ひょんな事から知り合った俺達は、
俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに
家事一切を引き受けてもらっている。
しかも、彼は食事(献血)をすると
目からルビーがでて、その分け前の半分を
俺にくれる太っ腹だ。
おかげで俺は、それまで勤めていたブラック企業と
おさらばして、定時定刻出社退社土日祝日有給全消化の
ホワイト企業に再就職。
しかも、吸血鬼さんの手作り料理でコンビニで命をつなぐ
生活ともさよならして、健康優良児と化している。
もちろん、そっちの方が吸血鬼さんにとっても喜ばしい
事なのでウィンウィンの関係だ。
そして最初に戻る。
「酔っ払っている上にお客さんですか」
俺は吸血鬼さんの問いに上機嫌に答える。
「うん、そこで犬ころ拾ったぁ。
いやぁ、酒が飲める犬っているんだなぁ。
つい、二人で盛り上がってさぁ。
連れて帰っちゃったテヘペロ」
すると吸血鬼さんが微妙な顔をする。
そして諦めたように
「分かりました。とにかく『二人とも』
お風呂に入って下さい。
お酒臭いですから」
「はーい、じゃぁワンコ風呂に入ろう」
ワンワン♪
犬も上機嫌に吠える。
こうして俺達は風呂に入って出ると、
吸血鬼さんが敷いてくれた布団に
ダイブした。
そして朝。
ガチャリと玄関のドアを開ける音がする。
「う~ん吸血鬼さんおはよう・・・て
うわぁあああああんた、誰」
そう、俺の布団に見知らぬ男が入っていたのだ。
そいつはすっかり熟睡して起きない。
すると、寝室のふすまを開けた吸血鬼さんが
「おはようございます。やっぱり・・・」
「い、いや。俺はそんな趣味無いぞっ
これは一体全体昨日俺は犬ころを拾ったはずで」
「ですから、その犬ころですよ。
正確には狼男ですかねぇ。
昨日は満月という訳ではないですが、
酔っ払って変身してしまったのでは
ないですか?」
「え?俺、狼男拾っちゃったの?」
「そうみたいですねぇ」
狼男は、尻尾が出ていた。
そして良い夢をみていたのか、
尻尾をぶんぶん振っていた。
「狼ならオスでも問題ないのに・・・」
「さ、犬に噛まれたと思って
朝ごはんにしましょう。
その狼男も起こして下さいね」
「犬じゃなくて狼だもん」
朝から落ち込む俺だった。

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テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

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