ss190911奥様は魔女と欲しいペット
ss190911奥様は魔女と欲しいペット
「ただいま~」
俺は家のドアを開ける。
「あら、あなたお帰りなさい。
て、何を抱きかかえているの?
子猫じゃないかわいい❤」
「ああ、そこの角で一人ぼっちだったんだ。
親猫は見当たらないし、車にひかれると
危ないからつれてきた」
俺は手の中の子猫を奥様に見せる。
白地に黒いぶちがところどころ入った子猫だ。
にゃあ~とか細い声で鳴く子猫。
奥様が、
「待って、魔女界通販から子猫向け
ミルクを出すから。それにバケツにお湯を張って
体を洗ってあげないとね」
てきぱきと言う奥様に従い、俺はバケツにお湯を
張る。
そして、体を綺麗にしてやり、ミルクをのませて、
排泄をさせる。
すると子猫は安心したのか眠ってしまった。
俺は子猫をなでながら
「なぁ、この子飼うか?」
「う~ん。うちはもう使い魔がいるから」
「だけどあいつら、魔女界のテリトリーで
自立しているじゃないか」
「使い魔って嫉妬深いのよ。
ただの子猫でも、魔女が身近で飼っていると
嫉妬するの。
確か、人間の友達の家庭で子猫を欲しがっていた
人がいたから確認してみる」
「そうか」
奥様はスマホで連絡を取り始めた。
俺は子猫の頭を撫でながら、幸せになれよと
つぶやいた。
了
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