ss191128焼きそばパン

ss191128焼きそばパン

昼休み。
校舎の屋上へと続く階段の下、
座り込んで壁によりかかる。
ダチと二人でもそもそと食べる
購買の焼きそばパン。
「なんだかなぁ。男二人で食べる
昼飯って悲しいよな」
ダチがそんな事を言う。
「だったら、今から女子んところに行って
『一緒にご飯たべようぜ』
て言ってこいよ。瞬殺されるにアンパン一個」
「そんなの賭けになんねーよ」
「やっぱりあれかなぁ。家庭課部員のように
可愛いゆるキャラのキャラ弁作るとか
得意技がないといけないのかな」
「将来三ツ星料理人を目指している
家庭科部長ともなると
モテて仕方がないらしい」
「それはモテるというより弁当目当てだろう。
だけど異性にモテるには、胃袋をつかめって
いうけれど、誰か俺の胃袋つかんでくれないかなぁ」
「そうだなぁ。だけど本人作らないで母親手作りの
可能性もあるからな」
「う～んそれは嫌だ」
「俺たちってピュアだよな」
「本当にな」
そして俺たちは焼きそばパンを食べるのだった。
了