ss191129ギフト
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昼休みの校舎の屋上。
俺はイチゴミルクを飲みながら
グラウンドを見下ろす。
「なぁ、学歴ってなんなんだろうな」
隣でコロッケパンを食べていた
ダチが言う。
「いきなり何まじめな事を言うんだよ」
俺がそう答えると、
「いや、世の中には『ギフト』て言われる
ある特定の分野で大人顔負けの知識を持っていたり、
小学生で大学生並みの勉強ができる奴らが
いるわけよ」
「ふ~ん。それで」
「でも、そいつら周りと合わせることができなくて
精神的にまいる奴もいるんだとさ」
おれはズズとイチゴミルクを飲む。
そして
「それってさぁ、運って奴じゃね。
才能があってもそれを認めて理解して
導いてくれる環境がないと・・・て
それって俺らも同じじゃん。
おれらだってそんな環境あったら
学歴はともかくハッピーなんじゃね」
「・・・言われてみたらそうだよな。
世の中そんな幸せな環境にいる奴
どれだけいるんだよ。
そうか、俺の点数が悪いのは
俺が悪いんじゃない!環境が悪いんだ!」
俺はダチを白い目で見て、
「いや、それはお前が悪い。勉強しろ」
了
昼休みの校舎の屋上。
俺はイチゴミルクを飲みながら
グラウンドを見下ろす。
「なぁ、学歴ってなんなんだろうな」
隣でコロッケパンを食べていた
ダチが言う。
「いきなり何まじめな事を言うんだよ」
俺がそう答えると、
「いや、世の中には『ギフト』て言われる
ある特定の分野で大人顔負けの知識を持っていたり、
小学生で大学生並みの勉強ができる奴らが
いるわけよ」
「ふ~ん。それで」
「でも、そいつら周りと合わせることができなくて
精神的にまいる奴もいるんだとさ」
おれはズズとイチゴミルクを飲む。
そして
「それってさぁ、運って奴じゃね。
才能があってもそれを認めて理解して
導いてくれる環境がないと・・・て
それって俺らも同じじゃん。
おれらだってそんな環境あったら
学歴はともかくハッピーなんじゃね」
「・・・言われてみたらそうだよな。
世の中そんな幸せな環境にいる奴
どれだけいるんだよ。
そうか、俺の点数が悪いのは
俺が悪いんじゃない!環境が悪いんだ!」
俺はダチを白い目で見て、
「いや、それはお前が悪い。勉強しろ」
了
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