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ss200530奥様は魔女とひざ掛け

ss200530奥様は魔女とひざ掛け

「なぁ、お前。
クローゼットを片づけていたら
こんな物が出てきたぞ」
俺は奥様に声をかける。
「あら、なぁに」
台所でこちらも片づけていた
奥様の声だけが聞こえてくる。
俺は苦笑して台所へ向かう。
奥様はちょうど、シンクの上の戸棚から
何かをとろうとしていて、
椅子の上に乗って爪先立ちしている。
「おいおい、危ないよ。
変わるから降りて降りて」
「そう、ありがとう助かるわ。
あのお鍋をとって欲しいの」
「鍋だな。ほらほらどいて」
そう言って俺は椅子の上にあがって
鍋をとる。
「これ、鉄でできているな。
上に置いておくと危ないぞ」
「そうなのよ。そう思って
下に移そうとしてたのよね」
俺はちょんと奥様の額をこづく。
「そういう時は俺を呼ばないとダメだろう。
ケガをしたら大事だぞ」
「えへへ、ごめんなさい」
可愛い奥様の返答に俺は満足した。
「それでダーリン。何の用なの」
「ああ、そうなんだ。こちらも掃除をしていたら
なんか古びたひざ掛けを見つけてね。
俺の物じゃないからどうしたものかと
聞きたかったんだ」
「あらぁ、懐かしい。これ、私が子供の頃
使っていたのよ。子供だからお茶やホットミルクを
こぼしたりして、その度にしみ抜きをして。
でも、大事に使っていたのよねぇ。
だけど生地も薄くなっているしよれよれだし
どうしようかなぁ・・・て、
そうだわ、いい事考えた♪
ダーリン、使っていない額縁あったわよね」
そう奥様に言われて俺は納屋から
A3用紙1枚程の額縁を出してきた。
すると、奥様はその額縁にひざ掛けを埋めて、
昨日、花屋で買ったガーベラを数本その上に置く。
そして呪文を唱えた。
(そう、奥様は魔女なのだ)
すると、ひざ掛けが画布の様になり、
ガーベラがそこに描かれている
絵の様になった。
そしてその中心に魔法陣が描かれている。
いや、埋め込まれたのかな?
「終わったわ。これで、この家の中は
防疫されるわ。いわばクリーンルームね。
ダーリンも外を出るとき防疫魔法の膜に
覆われているから負担が減るわよ」
そう言って奥様はウィンクする。
「そうか。ありがとうな。
でも、そんな便利な魔法があるのなら
もっと広範囲にできないのか」
「・・・自然の摂理なのよ。
森やジャングル、自然の奥深く眠っていた
病原体に出会ったのは人間自身。
人が頑張るしかないのよ」
「・・・そうか。
俺達にできるのは手洗いうがい三蜜を避けるだな。
それと俺は人間だから魔法は解いてくれないか」
奥様の眼が光、俺を抱きしめる。
「嫌よ。ダーリンは大切な私の人だもの。
ううん、人とか関係ないわ。
さ、この話はおしまい。
お掃除しちゃいましょ。
そしてお茶にしましょうね。」
「・・・ああ、そうだな」
俺は応えた。

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テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

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日本に暮らす宇宙生物
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