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4コマ、ショートショートを主に掲載しています。お茶目でかわいい宇宙人がツッコミいれてます。俳句で偉人の人生を詠んでいます.
2020年08月04日 (火) | 編集 |
ss200804俺と隣の吸血鬼さんと団結だ!


「吸血鬼さん、明日近所の公園で
『にっこり広場』をやるんで
参加してくれないかな」

俺は夕飯の焼き魚をつつきながら
吸血鬼さんに、お願いする。

そう吸血鬼さん。
ひょんな事から知り合った俺達は、
俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに
家事一切を引き受けてもらっている。
しかも、彼は食事(献血)をすると
目からルビーがでて、その分け前の半分を
俺にくれる太っ腹だ。
しかも闇夜の鴉も真っ青な黒い髪は
天使の輪ができていて、
その青い瞳でみつめられたら
どんな女性も首筋を差し出すその美貌と
きたもんだ。
ま、男の嫉妬もおこらん位の美形である。
まぁ、おかげで俺は、それまで勤めていたブラック企業と
おさらばして、定時定刻出社退社土日祝日有給全消化の
ホワイト企業に再就職。
しかも、吸血鬼さんの手作り料理でコンビニで命をつなぐ
生活ともさよならして、健康優良児と化している。
もちろん、そっちの方が吸血鬼さんにとっても喜ばしい
事なのでウィンウィンの関係だ。
そして最初に戻る。

「『にっこり広場』?ですか」

「ああ、吸血鬼さん知らなかったっけ。
子供たちを遊ばせる企画なんだけど。
普通だったら、商店街の空き店舗を
改造していた所を利用していたんだけど
今、このご時世だろ。
子供たちこれなくなっちゃってね。
だったら近所の公園でなんとか
遊ばせようって事になったんだ。
人数制限、何回かに分けてね」

「それで私は何をすればいいんでしょうか」

「うん、俺たちはショーテン戦隊ショーテンジャーの
恰好をして、お弁当を配たり、スマホ購入された商品を
配布したり、商店街の出品した商品を売るんだ。
ほら、俺たち全身スーツだから比較的安全だし
吸血鬼さん、病気ならないだろ」

「そうですね。いつも商店街の方々にはお世話に
なっておりますし、やりましょうか」

「うん、役所も商店街に人混みができると危ないから、
駅前とか空き地とか、分散販売を試みてくれて。
それがうまく行くか試験も兼ねているんだよ。
若い人はスマホで欲しい商品を集めてもらって
近所の空き地で受け取るシステムが
できないかって」

「それ、家まで宅配してもらう事はできないんですか」

「それも考えたんだけれど人手とお金がね。
お年寄りはどうしても商店街でおしゃべりしたいのと
少しでも散歩させないといけないから。
だから逆に都会に出る若い人には、
換気のいい場所で購入品を受け取って、
ついでに何か買ってもらおうという作戦らしい」

「それならお手伝いします。
この前も商店街の入り口で、
入場制限してましたからね。
お年寄りには辛いし、若い人も
時間が無いのに大変ですよね」

「ああ、少しでも役に立てばいいなと思っている」

「そうですね。私は生憎というか不死ですので
ご協力しますよ」

「ありがとうな、吸血鬼さん」

こうして俺たちは当日、『にっこり広場』で
子供たちが元気に遊ぶ姿を見ながら、
お弁当や預かったスマホ購入商品を配布したり
商店街が出品した商品を売ったりして
一日を過ごしたのだった。




良い事がありますように。

お読みいただきありがとうございました。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m
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テーマ:オリジナル小説
ジャンル:小説・文学
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