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ss200914遥か銀河に手を伸ばし「片翼」

ss200914遥か銀河に手を伸ばし「片翼」

「何をしているのです、殿下」

気心の知れた従僕が尋ねてくる。

私はちらりと彼の方を見ると

紙飛行機を廊下から外へ飛ばした。

「いや、何でもないよ。ただ
紙飛行機を飛ばしているんだ」

「紙飛行機とは、人間種の地球時代、
空中飛行する乗り物の事ですよね」

「そう、それを折り紙という
おもちゃにしたのが、この紙飛行機だ。
だが、これは数学的に理にかなった
おもちゃなんだよ」

「簡単な作りに見えるのに
素晴らしい技術を秘めているのですね。
ところで殿下、いえ皇太子殿下。
帝がお呼びでいらっしゃいますが」

「父上が?私をどうしても次の帝にさせるか。
この片翼しか持たない私を」

私は従僕に背中の翼を広げる。
その翼は右側しか存在しなかった。
ただ、他の有翼人の2倍の大きさをしていた。

「私の片翼を大きくて立派だと誉めそやす。
だが、裏では空を飛べぬ者が次代の皇帝かと
陰口を叩く」

すると従僕がにこりと笑って
「そんな事をお気になさるとは器が小さいと
言われるだけです。
それに本当は気にしてもいらっしゃらないのでしょう」

私は頬を膨らませてツイっと横を向いた。

「お前は何でもお見通しだな。
次の皇帝の座を得るのは甘くないぞ。
虎視眈々と狙う兄弟姉妹は多いからな」

「それでも受けて立つのが貴方様です。
皇太子殿下」

従僕は優雅にお辞儀をする。

背中の翼をゆったりと舞わせて

前方の地にその羽をつけて。

私はため息をつく。

「・・・お前がそう言うなら

私は皇帝の地位に付こう。

だからお前は私から離れるな。決して」

「私がお仕えするのはただ一人、

貴方さまだけです。皇太子殿下」

「そうか。では行こう。父上の元へ」

彼は手元にあった紙飛行機を空へと放った。

それは明るい陽の光に向かって消えていった。



お読みいただきありがとうございました。

善き一日をお過ごしください。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m
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テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

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