ss201015焼きそばパンと第2123回「肌身離さず持っているもの」

ss201015焼きそばパンと第2123回「肌身離さず持っているもの」：

こんにちは！FC2ブログトラックバックテーマ担当の葉月です今日のテーマは「肌身離さず持っているもの」です外出時に必ず持ち歩いているものはありますか？私の場合はリップクリームです学生の時からなんとなくリップクリームがないと落ち着かず、ずっと持ち歩いています職場のロッカーに一応スペアのリップクリームを置いているくらいです万が一、身の回りにないときはコンビニなどでついつい買っちゃいますあなたが肌身離さず...
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昼。ここはとある学校の校舎の屋上。

「なぁなぁ委員長」

「焼きそばパンを食べるか話しかけるか
どちらかにしろ」

俺は同級生にそう言うと、
奴はもそもそと焼きそばパンを食べた。
そして食べ終えてイチゴミルクを飲むと、

「ぷはぁ。やっぱ焼きそばパンとイチゴミルクは
合うわ」

「そうか？俺はその意見に賛成できかねるがな」

「委員長は分かってないんだよ。
焼きそばパンの塩気と油で疲れた舌に
イチゴミルクが癒してくれるこのさわやかさを」

「一生分からんでいい。
それより俺は読書の秋を堪能している。
静かにしてくれないか」

「ええ、その前に聞いてよ。
委員長さぁ、「肌身離さず持っているもの」
ってある？」

「・・・・・・・それ、答えなくてはいけないのか」

「え？そんな深刻な質問だったこれ。
俺だったらほら、これ」

そう言って同級生が胸元のポケットから出したのは
ロザリオだった。しかも黒魔術系の！

「いいだろうこれ、カッコいいだろう、な、委員長」

俺は青ざめて本を閉じた。
そしてズボンのポケットから数珠を取り出し、
にっこり同級生に笑って言った。

「今すぐそのロザリオを寄こせーーーーーっ」

その剣幕に同級生は90度に上半身を曲げて
俺にロザリオを差し出した。

俺がそのロザリオを数珠で触れると、
ポワンと白い煙が出て、
すんごい美女のサキュバスが出てきた。
そして

「せっかく活きのいいごちそうにありつけると
思ったのにぃ」

と捨て台詞を吐いて消えた。

「い、委員長。今のかわい子ちゃんなに」

俺はじろりと同級生を見ると
「お前は知らんでもいい。
それよりあれをどこで買った。
対決せねばならん」

「え、あれは河原に落ちていて
カッコイイから拾ったんだよ」

「拾うなぁああああ」

落し物は警察にという事を
俺は懇々と同級生に『説明』してやった。
警察署って結構まずいもんが
集まっているかもしれないなと思いながら。

了

善き事がありますように。

お読みいただきありがとうございました。

宇宙生物ぷりちーぴｍ（＿＿）ｍ