ss201031奥様は魔女とハロウィン
ss201031奥様は魔女とハロウィン:
昼過ぎ。
リビングでホビー雑誌を読んでいると
奥様が起きてきた。
「おそよう」
「おそよう、ダーリン。
昨日はありがとうね。
結界を張っていたけれど
ねずみが一匹入り込んだみたいね」
そう、奥様は魔女なのだ。
魔女界から人間界にやってきて
俺と出会って結ばれた。
「可愛い黒猫だったよ。
その後どうなったのか俺は知らないが」
普通の人間の俺に魔女同士の対決の
結果なんか分かる訳がない。
「うーん。まぁ知らない方がいいわよ。
全く。本来だったらハロウィンの前日に
お空へ旅立った使い魔ちゃん達を
見送る者もいるのだから
『ご訪問』を慎むのが流儀なのに。
最近の魔女は躾がなってないわね」
「まぁ、まだ10代のノリなんじゃないのか。
ま、オイタの結果はいやというほど
味わっただろ」
「うーん。そうね、今日はハロウィン当日だし
地球のヒーリングの儀式をしたら
みんなで騒ぐわよ」
「今年は魔女流オンラインパーティーだろ。
飾りつけはしておいたから。
どう?このオレンジと黒の統一感!!」
「・・・て、統一されているのはガン〇ラじゃないの。
壁一面オレンジのザ〇やグ〇や〇ンとか
いうのじゃないの。ジャックオランタンの
代わりのつもり?」
「じょ、女性受けするSE〇Dシリーズに
したんだよぉ」
「女性受けしようがガン〇ムはガン〇ムっ。
もうしょうがないわね。
これら全部、戦闘用精霊さんを入れて
ダーリンの同士の魔女友さんと
亜空間戦してもらうわ」
「う、それ見たい。だけど戦闘したら
さよならなんだよな」
「つ・く・り・す・ぎなのが
悪いんでしょ。
あら、ゴールドもあるのね」
「ああ、それは百〇と言って
初代仮面を被った赤〇彗星が
乗るんだよ」
「ふーん。まぁ、じゃぁそれも参加させる?」
「うーん、折角だけど遠慮します」
こうしてなんとか折り合いをつけた
俺たちのハロウィンは
最初の地球のヒーリングの儀式が
厳かに行われた後は完全な無礼講
オンラインだけど盛り上がる盛り上がる。
亜空間を使って、差し入れ有の
訳のわからんおもちゃがとんできたり
部屋の物を投げ合ったりして楽しんだ。
もちろん、俺のガン〇ラと同士の魔女友さんの
ガン〇ラ戦闘対決も盛り上がった。
そしてお開きになろうとした時。
突然辺りが真っ暗になった。
それは他の魔女友さんたちの家も
一緒だった。
するとぽぉぅっと丸い光が
辺り一面浮かび上がる。
「なんか蛍みたいだな」
「ううん、ダーリンこれは
お空へ旅立った使い魔ちゃん達の
魂よ。来てくれたのね」
「そうなんだ」
オンラインの他の魔女友さん達を
見ると、淡い光の玉が彼女たちの
身体に纏わりついている。
もちろん、奥様の周りにも。
俺は黙って奥様の肩を抱いた。
奥様は泣いていたが、
意を決したように
ガン〇ラの百〇をとると、
その中に、光の玉を集めた。
百〇は輝いて空へと昇って行った。
「また、来年会えるといいな」
「うん、いつまでも忘れない」
奥様は俺の胸でいつまでも
泣いているのだった。
了
善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m
昼過ぎ。
リビングでホビー雑誌を読んでいると
奥様が起きてきた。
「おそよう」
「おそよう、ダーリン。
昨日はありがとうね。
結界を張っていたけれど
ねずみが一匹入り込んだみたいね」
そう、奥様は魔女なのだ。
魔女界から人間界にやってきて
俺と出会って結ばれた。
「可愛い黒猫だったよ。
その後どうなったのか俺は知らないが」
普通の人間の俺に魔女同士の対決の
結果なんか分かる訳がない。
「うーん。まぁ知らない方がいいわよ。
全く。本来だったらハロウィンの前日に
お空へ旅立った使い魔ちゃん達を
見送る者もいるのだから
『ご訪問』を慎むのが流儀なのに。
最近の魔女は躾がなってないわね」
「まぁ、まだ10代のノリなんじゃないのか。
ま、オイタの結果はいやというほど
味わっただろ」
「うーん。そうね、今日はハロウィン当日だし
地球のヒーリングの儀式をしたら
みんなで騒ぐわよ」
「今年は魔女流オンラインパーティーだろ。
飾りつけはしておいたから。
どう?このオレンジと黒の統一感!!」
「・・・て、統一されているのはガン〇ラじゃないの。
壁一面オレンジのザ〇やグ〇や〇ンとか
いうのじゃないの。ジャックオランタンの
代わりのつもり?」
「じょ、女性受けするSE〇Dシリーズに
したんだよぉ」
「女性受けしようがガン〇ムはガン〇ムっ。
もうしょうがないわね。
これら全部、戦闘用精霊さんを入れて
ダーリンの同士の魔女友さんと
亜空間戦してもらうわ」
「う、それ見たい。だけど戦闘したら
さよならなんだよな」
「つ・く・り・す・ぎなのが
悪いんでしょ。
あら、ゴールドもあるのね」
「ああ、それは百〇と言って
初代仮面を被った赤〇彗星が
乗るんだよ」
「ふーん。まぁ、じゃぁそれも参加させる?」
「うーん、折角だけど遠慮します」
こうしてなんとか折り合いをつけた
俺たちのハロウィンは
最初の地球のヒーリングの儀式が
厳かに行われた後は完全な無礼講
オンラインだけど盛り上がる盛り上がる。
亜空間を使って、差し入れ有の
訳のわからんおもちゃがとんできたり
部屋の物を投げ合ったりして楽しんだ。
もちろん、俺のガン〇ラと同士の魔女友さんの
ガン〇ラ戦闘対決も盛り上がった。
そしてお開きになろうとした時。
突然辺りが真っ暗になった。
それは他の魔女友さんたちの家も
一緒だった。
するとぽぉぅっと丸い光が
辺り一面浮かび上がる。
「なんか蛍みたいだな」
「ううん、ダーリンこれは
お空へ旅立った使い魔ちゃん達の
魂よ。来てくれたのね」
「そうなんだ」
オンラインの他の魔女友さん達を
見ると、淡い光の玉が彼女たちの
身体に纏わりついている。
もちろん、奥様の周りにも。
俺は黙って奥様の肩を抱いた。
奥様は泣いていたが、
意を決したように
ガン〇ラの百〇をとると、
その中に、光の玉を集めた。
百〇は輝いて空へと昇って行った。
「また、来年会えるといいな」
「うん、いつまでも忘れない」
奥様は俺の胸でいつまでも
泣いているのだった。
了
善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m
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