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ss201225-9奥様は魔女と鍋料理

ss201225-9奥様は魔女と鍋料理


「うう、寒いなぁ。早く家に入ろう」

今日は12月25日の夜。
すっかり一大イベントと化した
クリスマスイブを過ぎると
現金な物で、
ケーキもクリスマス商戦も
お勤め品がメインになってくる。

我が家は奥様が魔女なので
クリスマスは関係ない。
そう、奥様は魔女界からやってきて
俺と出会い結ばれた。

それでもなんとなく世間の
空気に合わせるのが日本人らしいところか。
安売りしていたケーキを買ってしまった。

「ただいまぁ」

「お帰りなさい。お風呂入ってね」
廊下のドアが少し開いて
奥様が応える。

「うん、ただケーキ買ったんだ。
とりに来てくれるかな」

そう、このご時世まず帰宅したら
風呂に入って汚れを落とすのが
習慣と化している。

「了解。よく温まってね」

・・・・・・・・・・・・・
「ふぅ、いいお湯だった。
お、今日鍋にしてくれたの?
何の鍋?」

すると奥様がいたずらっぽく笑って
「牡蠣鍋でーす。でもメインは豆腐❤」

「え?豆腐がメインの鍋って
聞いたことないぞ」

「まぁまぁそう言わずに席について、ね♪」

俺は首を傾げながら席に着く。
鍋は丁度良い煮え具合のようだ。

すると奥様が、
「ガン○ムいきまーす」
と言って呪文を唱えると

「え、え?これ豆腐?
ザ〇の形をした豆腐?」

そう、鍋の水面下から現れたのは
赤と緑の二種類のザ〇達だった。
小さな豆腐がザ〇頭達が
ぽこぽこと鍋の湯の中を
水面から出たり潜ったりしている。

「ガン○ムじゃないじゃないか。
だけどうれしいな。ありがとう
え、夕方特売だったから
買っただけなの、そうなんだ。
でも俺的に嬉しい。
いただきまーす」

すると奥様がふふふんと笑って
「お箸よく見て。ガン○ムの
柄になっていまーす。
だから合ってまーす」

「あ、本当だ。恐れ入りました。
ガンダ〇のシールを魔法で箸に
貼り付けたの、ありがとう。
とにかく腹ペコだ。食べるよ」

俺はさっそくお玉で赤〇クの豆腐を
すくおうとした。
すると赤ザ〇が逃げる。
もう一回すくおうとすると、
今度は鍋に潜る。

「あの?奥様、この豆腐逃げるんですけど」

「ぴんぽーん。魔法でお豆腐を
動くようにしておきました。
他の具も食べつつお豆腐を食べてね。
でも他の具を食べすぎると
逃げられる確率が高くなりまーす」

ガン○ム箸にも魔法をかけてくれないかなと
思う俺がいた。
奥様最高のプレゼントをありがとう。
メリークリスマス





お読みいただきありがとうございました。

善き一日をお過ごしください。

宇宙生物ぷりちーぴm(__)m



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ジャンル : 小説・文学

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また、『SS』とは
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*4コマの記念日はウィキを
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