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詩220923 ビターなナイフを持つ彼女10

詩220923 ビターなナイフを持つ彼女10 :


隣の席の彼女は鋭い刃物
彼女は心臓にナイフを
握りしめている

誰もいない教室というのは矛盾する。
窓辺の自分の席で
気だるげに頬杖をついて
秋の虫の声に耳を傾ける彼女。

そしてその彼女に『餌』と呼ばれる
僕は彼女の側の僕の机の上に腰かけて
ヨーヨーをしている。

「なぁ、餌」

彼女は姿勢も変えずに僕に声をかける。

「なぁ、そろそろ名前を読んでくれても
いいんじゃないのか」

僕は半ば諦めながらも抗議する。
すると彼女は僕の方に視線を向けて

「忘れ去られて置いて怒れるのが嫌だ」

と、ぽつりと言った。

「だから僕はIQ300だから・・・」

「嘘だろ。お前には、私という対象を
研究しようという姿勢がみられない。
大体IQと記憶が消え去っていくのは
関係無い。
私のビターなナイフは記憶を吸い取って
魔を退治する。
そして・・・」

僕は思わず彼女を抱きしめた。

「でも僕の記憶は消えていない」

彼女は僕に抱きしめられながら

「いつ記憶が消えるか分からない」

「大丈夫。僕は絶対に君を忘れない」

彼女は黙ったままだった。

隣の席の彼女は鋭い刃物
彼女は心臓にナイフを
握りしめている




善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
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望外な喜びです。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m
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テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

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また、『SS』とは
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*4コマの記念日はウィキを
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