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SS230203焼きそばパンと節分

SS230203焼きそばパンと節分    🥖


冬。
冷風にさらされる二月の
とある高校の校舎の屋上。
そして昼。

その屋上で俺は柵に寄りかかって
本を読んでいると、
何故か俺についてきた同級生が

俺の隣で腕をぐるぐる回して
柵に向かって

「鬼は―外、福は―内♪」

と叫んだ。
俺は本から顔をあげ、
横を向いて同級生を見た。

すると俺が見ていることに
気付いた同級生が

「委員長、今日はさぁ節分だよ」

「ああ、今年の二月三日は確かに
節分だな」

「委員長、節分ときたらさぁ
やっぱり」

「豆まきだな」

「ブ、ブー。違いますぅ。
恵方巻で―す、じゃーん」

そう言って出してきたのは
焼きそばパン、しかも二本だ。
それを両手に持って
ニカリと笑って

「焼きそばパンを二本縦につなげて
恵方の方角・・・」

「南南東少し南寄りだ、ちなみにあちらだな」

「そうそうあっちの向きだよね。
それじゃぁ話しかけないでね」

「待て」

俺は今にも焼きそばパンを食べようとした
同級生を止めた。

「何、委員長。話しかけないでよ。
吉が逃げるじゃないか」

「それは悪かった。
だが本来恵方巻は巻き寿司だろう。
せめて焼き海苔をやるから
それを巻いてたべたらどうだ」

「い、委員長ありがとう」

「何、気にするな。ちょっとした親切心だ.
ただ、二本は多すぎる。
焼き海苔とパンを一本交換しろ」

「うん、いいよー。
じゃぁ、委員長も恵方巻をやらないね。
じゃぁオレ、食べるから話しかけないでね♪」

こうして奴は海苔を巻いた焼きそばパンを
むしゃむしゃ食べ始めた。

これでしばらくの間静かになるだろう。
焼き海苔を持っていたのは
奴がここ数日恵方巻恵方巻と
騒いでいたので、焼きそばパン好きの奴なら
焼きそばパンを恵方巻として
食べると踏んでいたからだ。

ただ、焼きそばパンに焼き海苔が
合うかどうか俺は知らない。
しかも飲物も飲めないから
かなり大変だろうなということだけは分かる。
むせなければいいが、後でお茶をやろう。

・・・節分か。
「鬼は外、福は内」
俺はそっとつぶやいて
ポケットから袋に入った節分の豆を
ぽりぽり食べながら読書に没頭した。




善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
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