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SS230210 俺と隣の吸血鬼さんと布団と朝食

SS230210 俺と隣の吸血鬼さんと布団と朝食 🍚


朝、ぬくぬくと布団にくるまっていると
温かいご飯の匂いが鼻腔をくすぐる。

「あー朝かぁ。
ご飯を食べるために布団を出るか
この温もりの為にこのままとどまるか、
それが問題だ」

とつぶやいた。
するとガラッとふすまが開いて

「何とぼけたことを言っているんですか。
起きてくださいっ。
今日はデスクワークじゃなくて
会社への出勤日ですよっ」

「うー吸血鬼さん、あともう少し・・・」

「ダメです!」

おれは無情にも吸血鬼さんに上掛け布団を
はぎとられた。

そう、吸血鬼さんに。

ひょんな事から知り合った俺達は、
俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに
家事一切を引き受けてもらっている。
しかも、彼は食事(献血)をすると
目からルビーがでて、その分け前の半分を
俺にくれる太っ腹だ。
しかも闇夜の鴉も真っ青な黒い髪は
天使の輪ができていて、
その青い瞳でみつめられたら
どんな女性も首筋を差し出すその美貌と
きたもんだ。
ま、男の嫉妬もおこらん位の美形である。
まぁ、おかげで俺は、それまで勤めていたブラック企業と
おさらばして、定時定刻出社退社土日祝日有給全消化の
ホワイト企業に再就職。
しかも、吸血鬼さんの手作り料理でコンビニで命をつなぐ
生活ともさよならして、健康優良児と化している。
もちろん、そっちの方が吸血鬼さんにとっても喜ばしい
事なのでウィンウィンの関係だ。
そして最初に戻る。

部屋の中は温かい。
吸血鬼さんがエアコンを入れて温めてくれているからだ。
だからか、布団の温かさには勝てなかった俺を
吸血鬼さんは許してくれなかった。

俺はぶつぶつ言いながら布団を這い出て
身支度を調え、
吸血鬼さんが作ってくれた美味しい朝食を
食べ始めた。

「お、今日は焼き鮭なんだ」

「ええ、昨日の特売品です。
安く手に入ったので、ムニエルや
石狩鍋にするので当分鮭三昧ですがね」

俺は鮭の隣の玉子焼きをむぐむぐ食べて

「吸血鬼さんが作るのはなんでも
美味しいから鮭三昧もいいね。
久しぶりに晩酌があるといいな♪」

「それでしたら、酒屋さんで料理酒を買ったら
新作の日本酒のお試しをいただきましたから
それでどうですか」

「お、一カップくらいあるじゃないか。
いいよ、俺がそんなに飲むと
吸血鬼さんも酔ってしまうもんな」

「別に酔っても構いませんが。
美味しかったら購入してみましょうか」

「そうだね。たまにはいいよねっと
朝からする会話じゃないね、ハハハ。
吸血鬼さんに任せるから。
でも、俺も料理位できないとな。
今度の休みに教えてよ」

すると吸血鬼さんがにこりと笑って

「じゃぁ、ふわとろオムライスでも
作ってみましょうか」

と言って微笑んだ。

「卵が固くなりそうだな。
お手柔らかに、御馳走様」

こうして俺の一日が始った。
久しぶりの会社出勤に
冷たい朝の空気が気持ちよかった。





善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
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